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深澤は捕まってからもFへの反撃を目論んだ。しかし自身は縛られているうえ既にボロボロで、さらにそこに側近共から暴力を振るわれるものだから体はもう衰弱しきっている。
ライフルが手元にあれば違ったかもしれないが、勿論そんなものは取り上げられている。
結局深澤にできるのは、優越感たっぷりのFを睨む事だけだった。
「Team S」に何かあったら、その時は。
その思いでここまで来たのに、情けない。
「初めて貴方を見た時はびっくりしましたよ、こういうのって直感的に分かるものなんですね」
何を思ったのか、滔々とFが語り始めた。深澤を見下しながら物腰柔らかく言葉を並べる。
「もしやと思ってDNA鑑定を依頼したら……ねえ? 本当に親子だったんですから」
fk「……黙れ、」
「おや、ご存知でした? そうですよね、そうでもないと一人でなんて来ませんよねえ」
くすくす嗤うFを見て深澤は唇を噛んだ。
こんな奴の血が自分に流れていると思うと気持ち悪くてしょうがなかった。
裏の世界に足を踏み入れてそれなりに名を馳せるなんて、親子揃って同じ生き方をしているじゃないか。
なんだか、自分がライフルに手を出したのも、渡辺達を＿＿Fに恨みを持つ人間を＿＿仲間にしたのも全てこの日のため、父親に会うためのような気がしてきた。
神なんてものがいるなら、どれだけ恨めば気が済むだろうか。
自分は何も知らなかったとはいえ、肉親が仲間の人生を狂わせたのは事実。知らなかったで済まされるとは到底思えない。
この血筋が無ければ仲間の大切な人達が奪われる事は無かった。今になって、仲間が危険な目に遭う事も無かった。
だったらせめてこれ以上誰も悲しまないように、自分の手でこの血を途絶えさせてやろうと思ったのに。
「それなりに武力は持っているつもりでしたが……よく一人でここまで来ましたよね、素晴らしい! せっかくだからどうです、これからは私の戦力になりません?」
fk「ざけんな……う゛っ」
深澤が弱りながらも即答すると、側近の蹴りがすぐ様腹に飛んできた。咳き込むと、鉄のような体液の味がする。
「まあ、そういうと思ってましたよ。だから殺します。計画も知っているでしょうから」
fk「げほ……っ、っは、」
「でもただ殺すのはつまらないから……仲間の前で、ね?」
自らの咳に混じって聞こえた台詞に耳を疑った。
仲間の前で。それは、つまり。
＿＿助けに……来たの?
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長谷川遥香(プロフ) - 完結したけど続きでリクエストバージョンも見たいです！ (2022年1月3日 21時) (
レス) id: 3679b26edd (このIDを非表示/違反報告)
雷(プロフ) - ものすごくおもしろくて、一気読みもしたのに誤って低評価を押してしまいました…！本当は心からの高評価です、おもしろかったです！嫌な気持ちにさせてしまったらすみません…！ (2020年10月14日 22時) (レス) id: 02bdc07e91 (このIDを非表示/違反報告)
kjars8888888(プロフ) - やっぱアジさんの裏稼業が最高だな！！ (2020年9月21日 23時) (レス) id: 55f2f63f60 (このIDを非表示/違反報告)
mgrwtnb(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで涙が止まりませんでした。これからも応援してます! (2020年9月17日 20時) (レス) id: 1e6ed00ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白く、更新を毎日楽しみにしていました。これからも応援してます！ (2020年9月15日 22時) (レス) id: afba355943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年8月29日 15時
