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ラウールが深澤の部屋を訪れた時、深澤はそこにはいなかった。
ドアが閉まる音がしたから部屋にいると思ったのだが、どうやら部屋を出た時の音だったらしい。
深澤や阿部が立てた作戦はラウールも聞いた。その作戦では、ラウールは療養中の向井の元で待機となっていた。
当然の判断ではある。傷が完治していない向井と無垢なラウールを現場に出す訳にはいかない。
しかし、ラウールは自分も現場に連れて行って欲しかった。
向井の代わりというつもりは無いが、元を辿れば自分が撒いた種なのだ、自分も何かしら仕事に関わらせて欲しかった。
それを直談判したかったのに、深澤はまた何処かに消えてしまった。
仕方なくラウールは自室に戻ろうとした。
＿＿あれ……?
ラウールは部屋を出る直前に違和感に気づいた。何かは分からないが、何かが違う。
彼は注意深く部屋を見回した。何だ、何が違うんだ。何かの置き場所が違う? あるはずの何かが無い?
＿＿あるはずの、何か?
ラウールは違和感に気づいた。その瞬間に部屋を飛び出した。
嫌な予感がしてならない。この予感は外れて欲しいが、残念ながら当たっている気しかしない。
＿＿ふっかさんの馬鹿……!!
深澤の部屋に無かった、あるはずのもの。
それは、深澤が滅多に使う事のなかったライフルだった。
ラウールは岩本にすぐに事情を説明した。岩本と、騒ぎを聞きつけた阿部と宮舘も合流して深澤の部屋になだれ込んだ。
ru「ほら、いつもあそこにライフル置いてあったよね!?」
dt「……置いてた」
深澤のライフルが無い事を確認した宮舘達は焦った。
ab「あいつまさか、」
iw「っ……でもなんで!?」
深澤が作戦を無視して何処かへ向かった。何処か、想像は難くないが嘘だと思いたいし、別の何処かに向かった可能性も無くはない。
しかし、向かった先があの場所＿＿Fの拠点なら、何故わざわざ一人で乗り込む必要があるのだ。
今回の相手の規模は歴代の案件よりもずっと大きい。それをわかっているはずなのに、どうしてそんな馬鹿な行動に出るのだ。
深澤が抱え込んでいた秘密を知らない彼等は、何か手がかりが無いか捜索し始めた。念の為と言って宮舘は向井に電話をかけた。もしかしたら彼の元に寄っているかもしれない、可能性は低いだろうが。
これだけばたばたしていれば全員が異変に気づく。
いつの間にか渡辺も佐久間も目黒も深澤の部屋に集まり、全員で深澤の居場所を、秘密を突き止めようとした。
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長谷川遥香(プロフ) - 完結したけど続きでリクエストバージョンも見たいです！ (2022年1月3日 21時) (
レス) id: 3679b26edd (このIDを非表示/違反報告)
雷(プロフ) - ものすごくおもしろくて、一気読みもしたのに誤って低評価を押してしまいました…！本当は心からの高評価です、おもしろかったです！嫌な気持ちにさせてしまったらすみません…！ (2020年10月14日 22時) (レス) id: 02bdc07e91 (このIDを非表示/違反報告)
kjars8888888(プロフ) - やっぱアジさんの裏稼業が最高だな！！ (2020年9月21日 23時) (レス) id: 55f2f63f60 (このIDを非表示/違反報告)
mgrwtnb(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで涙が止まりませんでした。これからも応援してます! (2020年9月17日 20時) (レス) id: 1e6ed00ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白く、更新を毎日楽しみにしていました。これからも応援してます！ (2020年9月15日 22時) (レス) id: afba355943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年8月29日 15時
