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ru「経験者、って」
衝撃を受けながら絞り出した声は震えていた。
mg「何回も刺されたし撃たれた。何回もやべえの飲まされた……何回も抱かれた」
ru「抱かれた、」
mg「意味分かる? 男相手に、女みてえに何度も抱かれたの。そこまでされた事ある?」
ラウールは必死に首を振る。
mg「俺はまだ自分で体売ったからいいよ。でもお前はどうなるか分からない。今までよりもずっと酷いおもちゃにされるかもしれない。そうなったら簡単には死なせてもらえないだろうね、ただ地獄が続くだけ」
ラウールは自分の体を抱き締めていた。想像しただけで震えが止まらなかった。
目黒の顔も見られない。そんなに恐ろしい地獄を自らの意思で味わったなんて、彼は自分以上に辛い生活ををしてきたとしか思えなかった。
sk「それただの脅しじゃない?」
mg「……いつからいたの」
sk「割と最初から。下行こうと思ったらなんか話してるから」
何時から聞いていたのか、佐久間が階段を降りてきて目黒の横に並んだ。
佐久間は怯えるラウールにできる限り優しい声で話しかけた。
sk「ねえ、佐久間さんともお話しない?」
佐久間の部屋に場所を移し、佐久間はラウールと並んでベッドに座った。
怖がらせたからと、目黒はラウールには近づかずにドアにもたれかかって座っていた。
sk「俺は初めましてだよね。どーも、佐久間大介でーす」
ru「あ、えっと……ラウール、です」
mg「あ……目黒蓮です」
sk「え!? めめ自己紹介しないであんな話してたの!?」
mg「いや、してる場合じゃ無かったから」
sk「だから余計怖がるんじゃん!」
佐久間のテンションでラウールの表情が和らぐかと思いきやその表情は以前硬いまま。
どうすべきか佐久間が悩んでいると、ラウールが遠慮がちに口を開いた。
ru「……無理しなくて良いです」
sk「……え」
ru「無理して、笑わないでください」
佐久間は思わず目黒を見た。目黒も驚きを隠せなかった。
また空元気だと、目黒は最初から気づいていた。しかし佐久間の空元気は初対面の相手にはまずばれない。それをラウールは一発で見抜いた。
sk「……ばれちゃったもんは仕方ないか」
観念した佐久間は控えめな笑みだけを残し、本心を話し始めた。
sk「正直に言うと……俺、ラウール見てるのが怖いんだよね、今でもちょっと」
ru「……どうして」
sk「昔の自分を見てるみたいで」
こうして佐久間は自分の過去を、そして自分が壊れている事をラウールに打ち明けた。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
