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ab「じゃあ次。阿部亮平です。阿部ちゃんです」
kj「自分で言うんやね」
fk「こいつがいっちゃん怖いから」
ab「は?」
kj「まあ……女王様やからね」
ab「康二?」
ru「女王様……?」
fk「康二、それまだ言ってない」
kj「え、あ、ごめん」
fk「……いや、いずれ話す事だからいいんだ」
慌てて向井が口を押さえたがもう遅い。ラウールはやや不安な表情を浮かべて深澤を見た。
深澤は観念したようにため息を吐き、ラウールの目を真剣な眼差しで見た。
fk「ラウール……怖がらせるような事話すかもしれないけど、聞いてくれる?」
ついに彼等の正体が分かる。ラウールは息を飲み、覚悟を決めてから頷いた。
それを見て深澤はゆっくりと話し始めた。
fk「俺達ね、始末屋やってるんだ」
ru「始末屋……?」
fk「簡単に言えば殺し屋……若干何でも屋みたいになってるけどね。女王様ってのはコードネーム、本当はQueenだけど」
殺し屋。そう言われてラウールは阿部達の顔を見回した。自分の周りにいる人間は皆人を殺した事がある、そういう事だ。
そして気づいた。殺し屋の彼等があの家に来た、と言う事は。
fk「お前を助けた時……あの家にいる他の人間は全員、」
ru「……そういう事、ですよね」
fk「うん」
ラウールに恐怖は湧かなかった。恐怖が湧かない事に恐怖を抱いた。
今ここに、自分に暴力を振るう者はいない。それどころか彼等は自分を助け、綺麗な服を着て暖かい布団で眠り、美味しいものを食べる事を許してくれる。
信じたかった。でも怖かった。この静けさの後に嵐が来ないとは限らない。
fk「……怖いよな、周りにいる奴全員人殺しなんだもん」
俯いたラウールを見て岩本達が口を開く。
iw「信用してくれなんて言わないよ」
ru「……え」
kj「そりゃあ……俺やって最初はびびったし」
ab「信用してくれなくても俺達は何もしないから、大丈夫だから」
ラウールは目を逸らしつつも頷いた。その優しさが身に余り過ぎた。
ふと、誰かが階段を降りる音がした。階段に目を向けると、姿を現したのは宮舘だった。
fk「お、舘さんおはよ」
dt「あ……ご機嫌よう、宮舘涼太です」
kj「流石国王」
ラウールがいるのに気づいて自己紹介をした宮舘はキッチンに向かった。
しばらくして嗅いだ事のある甘い匂いが漂ってくる。
iw「……牛乳?」
dt「うん、ホットミルク」
fk「なんで?」
やがてマグカップを二つ持った宮舘は一言だけ残して階段を上った。
dt「……和解してくる」
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
