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nb「俺の目には……あいつが昔の俺に見えたから」
dt「……」
nb「俺には涼太が……みんなもいたけど、もしあいつが独りなら……なんて」
dt「……」
nb「……俺いつからこんな慈悲深い奴になったんだろうな」
渡辺は恥ずかしくなったのか頭をかいて目を逸らした。
宮舘も渡辺から視線を外して何かを考えている。阿部も佐久間も宮舘の返事を静かに待っている。
nb「……やっぱり、さっさと殺した方が良いのかな」
dt「いいんじゃない、殺さなくて」
sk「は!?」
ab「佐久間、」
目の前にいた渡辺は目を丸くした。反対される覚悟は決めていたのに、意外にも宮舘が渡辺の意見をあっさり受け入れたせいで拍子抜けした。
佐久間も、反応はせずとも阿部も、そして密かに向井も、宮舘が反対すると思っていたので驚いた。
dt「翔太がそう決めたなら良いと思うよ」
nb「反対しないの」
dt「うん」
nb「……キレてるんじゃないの」
dt「それはそうだよ」
宮舘は天井に目を向けて話し続けた。
dt「翔太が狙われたことを許せる訳無いでしょ、この先何があっても許す気にはならないと思うよ」
nb「……涼太」
dt「でも狙われた翔太がそれでいいって言うなら……反対する理由は無い」
nb「そう、かもしれないけど」
dt「それに、」
二人の目線が再び交わった。
宮舘の目の奥にはまだ怒りが燻っている。きっとその火は全てが終わるまで消える事は無い。
dt「また翔太に手を出すなら……その時は今度こそ殺せば良い」
nb「涼太、」
dt「もうこれ以上……翔太を傷つけさせるような事はさせないよ」
nb「……うん」
ab「幼馴染……」
sk「阿部ちゃん、」
静かな、しかし固い意思を持った言葉をしっかり受け止めて渡辺は頷いた。
nb「ありがとう」
dt「お礼を言われるような事は何もしてない」
nb「それでも」
dt「……うん」
宮舘の火が牙を剥くか。その鍵を握る男は別の病室で岩本達と対峙していた。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
