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覚悟 ページ27

Aside


悲しそうに微笑むまふくんは、ゆっくりと私を見下ろし口を開いた



まふまふ「入っちゃったんだね…この部屋に…」


A「あ、ごめ…知りたいことあって…」


まふまふ「そっか…それで?知りたいことは知れた?」



まふくんのその問いに私は黙って首を振った

ここで知ったのは私が知りたかったことじゃない

知りたかったことじゃないけど…

知らないといけないことだった……


この世界の根幹を作ったのは、紛れもない私だ…



A「ま、ふくん……まふくんは……人間…だよね?」


まふまふ「……どうしたの?急に」


A「…日記を…読んだの。そこに…」


まふまふ「…僕が死んだとでも書いてあった?」


A「ッ!!…」


まふまふ「フフッ…それで?本当かどうか知りたかったの?」




いつものような可愛らしい笑い声と共に、そう言うまふくん

彼の言う通り、切り取られたページの前には『まふくんが×んだ』と書いてあった

その文字を見た瞬間、信じられなくて、信じたくなくて

本人に確認しようとそらるさんのところから飛び出してきたんだ


センラくんたちから、AIが人の代わりをしていると聞かされなければ、

私はあの文字を信じなかった

可能性が怖かったんだ

私が接してきた彼が“ニセモノ”だったなんて思いたくなかった…




A「ま、ふくん……嘘…だよね?何かの間違い…だよね?」




恐る恐るそう聞くと、彼は微笑んだままゆっくりと口を開いた



まふまふ「Aさんは…僕のことAIだと思うの?僕よりも、その日記を信じるの?」


A「え、ちが…」


まふまふ「…ごめんね。意地悪なこと言っちゃった…そらるさんが心配してるよ。迎えに来てる」




今日は帰りな?まふくんがそう言うと、ちょうどエレベーターの到着音が響いた

慌てた足音と一緒にやってきたのはそらるさんだ

私の顔を見たそらるさんは、思いっきり息を吸い込んだ

だけど、まふくんが彼の名前を呼ぶと、きまり悪そうにそらるさんは口をつぐんだ




そらる「……帰ろう。A」


A「……」


そらる「A?」


A「…帰らない。私はこの世界と向き合わないといけない。今、ここを離れたらいけない気がする」




掌を強く握って、強い意志を見せる

今、目を背けたらいけない

他人事だなんて思ったらいけない

そんな思いが通じたのか、今日だけここに泊ることが許された


貰った時間は十分だ―――

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橘 緋奈 - サクシャサン、ガンバッテクダサイ、コウシンタノシミニシテマス。応援してます!!(*´ω`*) (2020年2月25日 10時) (レス) id: c7e8b0e732 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - サクシャー。ガンバッテー。コメ欄のノリに乗ってみました、更新頑張って下さい( ^ω^)ノシ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - サクシャー、コウシンタノシミニシテルヨ。応援してます!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃー - ガンバッテクダサイ、サクシャー。応援してます!! (2020年2月24日 18時) (レス) id: 37819c746e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年1月31日 14時

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