名前 ページ26
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×月□日
中央制御塔についに奴らが侵入してきた
否、ずっと潜んでいたんだ
この世界に異を唱える彼らは、自分たちのことを【
救済者にでもなったつもりなのだろうか
どうせAIだとかロボットが気に食わない、なんて理由なのだろうけど…
彼らがどう思おうが勝手だが、変な行動に出られたら困る
Noaを見つけるのは簡単だった
“アイ”がリスト化していてくれたんだ
ここでの行動以外に街中での行動も込みで…
“アイ”は気づいていた
彼らの存在に。
なのに、私が聞くまで黙っていた
脅威を感じなかったからだと“アイ”は言った
彼女のこういうところは直さないといけない
今回のことを踏まえて、人を減らすことにした
コックと清掃員とその他諸々
全てロボットに役割をあてた
これで私たち以外の人が関わるのは、食材を運んできてくれる人だけになった
これが正解かはわからない
わからないけど、“アイ”は現状1番いい案だと言う
まふくんは…賛成してくれたけど、少し寂しそうだった…
ー − − − − − −
次のページをめくろうと指をかけたとき、
次があのページであることを察した
今、もう一度あの言葉を目にするのは耐えられない
私の手は自然と日記を閉じていた
それから一息だけ吐いて…
A「アイ……それが、あなたの名前なのね」
『…はい。マザー。思い出していただき嬉しいです』
A「随分……流暢に話せるのね…」
『より、マザーに近づけるように多くの解析を経て身に着けました。』
A「そう……」
間違いようもない
というより、忘れていたことが不思議でならない
街にいるロボットたちだって私が作ったというのに…
どうして忘れていられたのか…
このAIだって…私が…
A「……ねぇ、アイ」
『……』
A「アイ?」
メインモニターを見上げそう声をかけてみても、なんの反応も返ってこない
おかしい
他は正常に作動しているのに、アイだけ反応がないなんて…
様子を見るにアイは私を悪くは思っていないはずだ
無視、なんてことはないだろう
なんの反応もなく時間が過ぎると、
背後で扉が開いた
びっくりして振りかえると、そこには会いたかった彼がいた
A「まふくん…!」
名前を呼び、急いで彼の元へ行く
ほほ笑む彼の顔はどこか悲しそうだった―――
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橘 緋奈 - サクシャサン、ガンバッテクダサイ、コウシンタノシミニシテマス。応援してます!!(*´ω`*) (2020年2月25日 10時) (レス) id: c7e8b0e732 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - サクシャー。ガンバッテー。コメ欄のノリに乗ってみました、更新頑張って下さい( ^ω^)ノシ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - サクシャー、コウシンタノシミニシテルヨ。応援してます!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃー - ガンバッテクダサイ、サクシャー。応援してます!! (2020年2月24日 18時) (レス) id: 37819c746e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年1月31日 14時