反応 ページ17
Aside
翌朝、広い食堂でそらるさんとまふくん、3人だけでご飯を食べた
食べた料理を作っているのも、食材を中央制御塔に持ち込んでいるのも、
すべてロボットがしているという
なんだか人を遠ざけているみたいだ
朝食を食べ終わった私とそらるさんは、要件も済んだのでみんなのところへ帰ることにした
街はいつもと変わらず、幸せそうな顔をした人が歩いている
そして、巡回ロボットも同じように…
今朝は昨日みたいに巡回ロボットが私に質問を投げかけてくることもなかった
ただジッとみられているような感覚がした
その様子はまるで“待て”をされた犬のようだ
再びそらるさんの部屋からエレベーターで地下へと降りる
そらる「この部屋はあいてるから好きに使っていいよ」
そらるさんにそう言われ、案内された部屋に入る
部屋といっても簡易的なものだった
明かりは電球がいくつかあるだけ
内装だって簡単なベットとタンス、机といすがあるだけだ
そらる「この空間の存在がバレたらいけないから、電気は少ししか引いてないんだ」
そう言ってそらるさんは謝罪の言葉を口にした
家具に関しても購入履歴を管理されているらしく、材料を各々が持ち寄って作ったのだと
知らぬ間に彼らは家具まで作れる人になったようだ…
そらる「とりあえずお昼にしようか」
「あ、そらるさん。ちょっといいっすか?」
A「あ、うらたさん」
うらた「……おう…はよ」
そらる「……A、悪いけど先にキッチン行ってて?そこの角右に曲がったところがキッチンだから」
白い指で行く先を指さすそらるさん
それに反対する理由もないので、言われた通りに歩き出す
昨日からうらたさんの様子がよそよそしいのが少し気になる…
去り際に、私の記憶がどうのって話ていたのは聞こえないふりをした―――
キッチンに着くと小さめな冷蔵庫の前に人影があった
久しぶりに見た彼の姿にしばらく立ち止まっていると、
水を飲み終えた彼と目が合った
彼は私に気づくなり、目を丸くして手に持っていたコップを落とした
A「ひさしぶり…天月くん」
彼の名前を呼んでほほ笑んでみるも、彼の表情は変わらない
それどころかどこか怯えたような顔をしている
どうしたのか、心配になって近づこうと一歩踏み出した
天月「来ないで!!」
A「……え」
天月「わかんないよ…もう…どっちなの…?今のAは…どっちなの…?」
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橘 緋奈 - サクシャサン、ガンバッテクダサイ、コウシンタノシミニシテマス。応援してます!!(*´ω`*) (2020年2月25日 10時) (レス) id: c7e8b0e732 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - サクシャー。ガンバッテー。コメ欄のノリに乗ってみました、更新頑張って下さい( ^ω^)ノシ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - サクシャー、コウシンタノシミニシテルヨ。応援してます!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃー - ガンバッテクダサイ、サクシャー。応援してます!! (2020年2月24日 18時) (レス) id: 37819c746e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年1月31日 14時