転移？したなら…とことん楽しんでやるぅ！！！【RKRN】

30話 ページ32

ゆっくりだけど兵助は私の所まできて膝に寝っ転がった

(あああああああ可愛い！！！！！！)

私はとにかく兵助を可愛がった。頭を撫でながら、兵助の良いところを沢山言ってそりゃあ甘やかした


そしたら兵助が急に


久々知「俺、偉くなんかないんです。俺、天女の術にかかって下級生に酷いことをしてしまった…それに下級に嫌われるのが怖くて……委員会も行けてないし、まだ謝罪すらできていない…」

久々知「だから…俺のことを叱ってください。甘やかさないでください…」


兵助は小さな声で言った、最後の方は少し涙声になっていて
兵助は上級生という肩書きによって泣かぬよう必死に涙を堪えた






上級生が天女の標的にされ下級生に酷いことをし、下級生に深い傷を負わせたが、下級生だけでなく上級生も心に深い傷を天女は残していった

上級生からしたら本来守るべき大切なものを傷つけてしまったのだ、しかも一回だけでなく三回も自分の意識関係なくに





(辛いな……下級生も上級生もそれぞれ形は違うけど深い傷が今でも残っているんだ…それのせいでお互いに会いたいのに会えないでいるんだ。)



私は兵助を優しく撫でながらゆっくり語りかけた



『確かに守るべきものを守れなかったのは上級生の落ち度だ。
君たちは傷つけたことを後悔したのならまず先に下級生に会いに行って謝るべきだよ。

嫌われるかもしれないけど、やったことの責任は終えないといけないんだよ。


だけど、兵助はほんとに下級生に嫌われると思っているのかい？


私はね下級生は上級生に戻って来て欲しいと思っていると思うよ』


久々知「なぜ？」


『だって今までずっと一緒に頑張って来たんでしょ？下級生も君たちが望んで酷いことをした訳では無いわかっていると思うよ。


それに！君たちの間には強い絆と信頼で結ばれているって私知ってるからね！！』





久々知「A…ほんとに何から何までありがとう…ｸﾞｽｯ」


兵助はついに泣き出してしまった
大きな目から涙がポロポロと出ている

『あぁあああ、泣かないでよ〜。よしよし、私も兵助が謝りに行くの手伝うから』

『大丈夫だよ〜、なんとかなるさ！！！仙ちゃんの時もそうだったからさ』

















久々知「ん？仙ちゃん？」






『うん、仙ちゃん。最初に会った時なんかクナイ投げて来たんだよー！何者だっ！！って言ってさー。でも今となったらあれが愛情表現だぜ？はははウケる〜』

久々知(まさか立花先輩のこと？？？)

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