転移？したなら…とことん楽しんでやるぅ！！！【RKRN】

14話 ページ16

やっと部屋から匂いが抜けたので、改めて部屋に入り部屋中を見回した



部屋の中は思っていたより、物が少なかった
きっと、先生方が前の天女の私物を捨てたなり、売ったりしたんだろう


部屋の正面に現代の言葉で言うとドレッサーがあり、その横に花瓶が置いてある
そして壁には押し入れがあって、その中に寝具が入っていた

(ふむ、思っていたよりふかふかしている。匂いは、、少し臭いかも…後で洗い直さなければ)

そう思いながら布団と枕を調べた
(ん？そういえばこの時代、洗剤とか柔軟剤とかあるのか？ま、とりあえずいっか)


結構質素な部屋を物色していると、シナ先生が服を持って部屋の中へ入ってきた




シナ「事務員が着る服なんだけど…Aちゃんには大きすぎると思って、サイズ的にちょうど良いと思う4年生の服に名札をつけることになったの。だから、小さめの4年生の服を持って来たわ！とりあえず着てみてちょうだい」

そう言ってシナ先生は、鮮やかな紫色の忍者服を私に渡してくれた
サイズがないというのは仕方ないが、生徒と同じ服着て平気なのか？と思いながら私は貰った忍者服を見つめた

(生地がしっかりしていて、丈夫そうな服だなー
色が私には派手すぎる気がするけど)







とりあえず着てみたが

『ぶかぶかですね』

シナ「そうね…でも、袖と裾をあげればピッタリになるわ」

シナ「Aちゃん服を替えてみて思ったのだけど、貴方、すっごくスタイルが良いわね！！！」

『ありがとうございます！！！！身長分の成長を全てコイツ(胸)に取られたからですかね！！』

私は身長の方が欲しかったがな
みんなにはサバ読んだが、私まだ150もないんだぜ？
せめてさ、平均ぐらいは欲しいよな



シナ「とりあえず、事務服はどうにかなりそうね、Aちゃん自分で裾と袖縫うことできる？」

『任せて下さい！！！！こう見えて、案外器用なんですよ！』

私は器用ではあるが、大雑把にやってしまうため
だいたい技家の成績は真ん中だった




シナ「では、次は私服の方よ」
シナ先生は鮮やかな着物を何枚か並べて見せた


『おぉ〜！！！！』


白色の着物には、鮮やかな赤色の牡丹の花が所々に咲いていて、葉の色である緑がいいアクセントになっていた

逆に濃い紺色の着物には、純白な美しい鶴が描かれていて、細かいところに金色の糸で刺繍がしてありどちらもとても綺麗だった

それとは別に私は、シンプルな淡い桃色の着物に引かれた
その着物には桜が描かれていた

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