転移？したなら…とことん楽しんでやるぅ！！！【RKRN】

13話 ページ15

道中での会話はとても穏やかなものだった
シナ先生の私に対する印象や、これからの学園の事など沢山のことを話した


シナ「Aちゃんみたいな良い子と同じ場所で働けるのが嬉しいわ！！同じ職員としてよろしくね」

『はい！！よろしくお願いします！！！！』

はぁ〜、シナ先生ほんとにお綺麗だわ〜
私の存在がかすれていく気がする〜


シナ「私のことは気軽に"シナ先生"と呼んで」

『はぐっ！！！わかりました！！』
Aはシナ先生の笑顔で100のダメージを受けた

シナ(はぐっ？)






しばらく歩いていると、シナ先生は突然真剣な顔になり私を見つめた

シナ「実はね、最初あなたが来た時は"また迷惑な天女様が来てしまった、またあの子達が傷ついてしまう"って思っていたの。私もこの場所と生徒達がとても好きなの、だからまた傷つけるようなら"天に返す"つもりだったわ。でも、それは杞憂だったようね」


シナ「これから貴方は必ず沢山の苦労をする事になるでしょう、だけど私は何があってもAちゃんの味方だから何かあったら頼ってね！！」


シナ先生は私に"シナ先生の本音"を教えてくれた


(シナ先生の本音が聞けて良かった)
(これは、きっと信頼してくれたって事だよね？)

『シナ先生っ！ありがとうございます！！！！私、もっとシナ先生と仲良くなりたいです！！！』

シナ「もちろんよ！！！女同士仲良くしましょ！」






シナ先生と親睦を深めていたら、いつの間にか"私の部屋"となる場所についていた
そこで私は少し顔を顰めてしまうような事があった

(なに、この匂い)


噎せ返るような甘ったるい匂いが、部屋の周りに漂っていたのだ
私は匂いのあまり、つい自分の鼻を摘んでしまった



『シ”ナぜんせい、な”んですか、ごの”匂い』



シナ「この部屋はね前の天女様が使っていた部屋なの、だから前の天女様のつけていた香りのせいだと思うわ」

(くっっっさ！！！！前の天女、鼻曲がってんじゃねーの？！！！)


シナ(Aちゃんの顔がすごいことになっているわ、少し面白いわね)


『シナ先生、早く換気しましょ！！！！！』

シナ「ふふっ、そうね」


シナ先生が戸を開けた瞬間、私は今までより酷い匂いに思わず吐くかと思った

まじで臭い

部屋に入った瞬間、私は窓まで全力で走り思いっきり窓を開けた
そして戸も全開にして、シナ先生と匂いが抜けるまで一旦廊下に出た



シナ先生は部屋の匂いを抜いている間に、私のこれから着ていく服を取りに行った

14話→←12話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す