厳重注意 ページ20
❁⃘
つい昨日、映画の出演が決まった。恋愛もので、教師と生徒の禁断系...先生側が、私演じるヒロインに恋するお話。その相手役は...
「ね、A、うれしいね」
『うん、近い』
大人気俳優吉沢亮。キャストが知らされてすぐ、たまたま近くのスタジオにいるから会いに行く、と連絡がきた。
お亮に捕まると長いので、急いで帰ろうとスタジオを出たところで捕まった。
さりげなく首に手を回されて、離れようとするとグッと距離を縮めるばかり。
「俺がAにベタ惚れってことは、猛アタックしていいってことだよね」
『役でね、演技でね』
「演技から恋に落ちるってこともあるよね？」
『うん、とりあえず離れて？』
「照れてるの？」
『困ってるの』
にっこり笑って離れたと思ったら今度は手を繋いできた。この人、私に彼氏がいること分かってる...？
『あの』
「誰も見てないよ」
『そうじゃなくて...』
「ほんっと一途だなー。まじで奪いに行っていい？」
急に真剣な目で言うから、困ってしまう。なんどかアプローチのようなものをされたことはあるけど、意識してしまったらもう負けだと思ってる。ちゃんと言葉にされたことは無いけど、そういうことなんだよね...
『...だめ』
「...その目はずるいでしょ」
私の言葉を聞いてるのか聞いてないのか、瞼にちゅっとキスをして先に行ってしまったお亮。追いかけるべきなのか、バイバイなのか...わからない、置いていかないで欲しい。
「このあと暇？俺、Aと行きたいとこあるんだよね」
不意に振り向いて、楽しそうに笑ったお亮。
夕日をバックに、すごく絵になる人だと思った。
『でも...』
「大丈夫、俺が勝手に好きなだけだから」
.....ずるい。
さすがに、キュンとしちゃうよ...
❁⃘
『ただの居酒屋...』
「Aはこういうとこの方がすきでしょ？」
なんで知ってんだ！！私のプロか！
「まあ、好きだから」
『え？』
「ん？ビールでいい？」
「すいませーん」とちゃっちゃと頼んでくれるお亮。
さりげなくぶっこむな...
グルグル考えていたら、視線を感じて顔を上げると店員はもういなくなっていて
目の前のお亮が、机に頬杖をついて私を見つめていた。
「A...俺のこと考えてる」
...幸せそうな顔、しないでよ
やっぱり彼は、厳重注意人物だ。
❁⃘
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あいばーる。(プロフ) - はりりんさん» 遅くなってしまいましたが、ご愛読ありがとうございました(><)！ありがとうございます！検討致します(><) (2020年3月11日 14時) (
レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - アイさん» 遅くなってしまいましたが、ありがとうございます！検討致します！(><) (2020年3月11日 14時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - Runaさん» 遅くなってしまいましたが、ご愛読ありがとうございました(><)！検討致します！ありがとうございます！ (2020年3月11日 14時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - 桜桃さん» 遅くなってしまいましたが、ご愛読ありがとうございました(><)！ (2020年3月11日 14時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - ribonさん» 遅くなってしまいましたが、ご愛読ありがとうございました(><)！ (2020年3月11日 14時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいばーる。 | 作成日時：2019年3月28日 18時
