自慢系女子:その1−1 ページ10
今日は龍哉の相談を聞き入れに、龍哉とファミレスにきた。なんでも、今から龍哉と会う約束をしている女子が自慢話で自身の株を上げ、あわよくば付き合おうとしているらしい。
まあ龍哉は俗に言うイケメンだしな、言い寄られる事も多いだろう。
「で、何で俺に相談したんだよ」
「ちょ、仮にも親友なんだから協力してくれよ!?…ま、親友ってのもあるが、一番の理由はお前が人外のハイスペック過ぎるから言い負かせるかなーっと思った事だな」
「俺は人だ」
「知ってる」
なんてふざけていると、類の自慢話女子がやってきたようだ。
「あれぇ、Aクン!?ウソ、超有名人がいるぅ!」
「あ、コイツ俺の親友。知ってるなら話は早いね、今日は予定もあってこいつもいるから」
「うん!よろしくね、Aクン♪」
明らかに媚を売った態度でこちらに寄る。
はい俺の嫌い系女子の傾向察知ー!!
彼女は龍哉の隣に座るが否や、ぺちゃくちゃと自慢話を早速始めた。
「あのねぇ、龍哉クンには話したことあるかもだけど、最近お菓子作り再開したんだぁ!」
「へー」
おっと、早くも龍哉のやつ、飽き始めている。てか早すぎ。よほど同じ目に何度もあったんだろうな、彼女もスムーズに話しを進めている。しかも龍哉のあからさまに嫌そうな態度も気づかずに、だ。
肝が据わっている。
「それでねぇ、最近は苺のムース作りにはまっててぇ…」
以下略。をつけてやりたい。長すぎる。
俺も早速飽きてきた。すると、
「そこにね、ゼラチンを入れてみたのぉ…」
…ん?待てよ?そこはまだゼラチンを入れるタイミングじゃねえよ?
「えっと…ブス子さん、だっけ?そこってまだゼラチン入れなくない?」
そっと指摘をした。以前俺もムースは作った事があるからだ。
俺にしては優しい言い方だったはずなのだが、彼女は
「ふーん…でね、苺をね」
と、スルーしたのだ。人の助言をスルー。
あ、もういいや。
人の発言も聞かずに自分の自慢にご執心なんだな、了解。
俺も龍哉に習って彼女の発言を流しだすと、
「ちょっと、聞いてる!?」
と怒りの声。いやいや、理不尽だろ!?
というわけで、ちょっと早いが叩きのめす…あ、口悪いか。
「ブス子さん」
するとこちらを向く。流石に自分の名前を呼ばれると反応するようだ。
彼女は首をかしげた。
「ふえぇ?」
キモ。
あ、また口悪くなった。まあいいや。よし、覚悟しろよ?
自慢系女子:その1−2→←唯我独尊系女子:その1ー2〜まだ続くのかよ〜
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雲雀 - あさん» え待ってそれめっちゃ分かる!性格ブスなのやっぱ主人公の方だよな (2020年11月11日 16時) (レス) id: 327b6bf4ac (このIDを非表示/違反報告)
ういうい - あさん» え、かっこいい (2020年4月26日 11時) (レス) id: 8abbe0d599 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 主人公が1番性格ブス (2020年4月9日 6時) (レス) id: 7e8e5bbf74 (このIDを非表示/違反報告)
飴依存症*サブ - 本垢で描くわ。面白いです!これからも頑張ってください! (2019年8月29日 17時) (レス) id: f4baf2db87 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - イケメンはうちのクラスにもいるらしいけどうちの女子(俺も)ハキャーキャー言わないから楽だよ★マジ★ (2019年8月2日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むく@初心者 | 作成日時:2016年8月14日 18時