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−2話 ページ50

去年は色々あって
有耶無耶になってしまった
あの出来事。


Aはもう気にしてないみたいだが、俺は違う。



あのザ・博愛主義!っていう顔をしてる傑が
わざわざそんな角の立つようなことをするか?

しかも、好きな女に対して。



本人が「秘密」と言ったように、
そこには確実に意図が存在している。



「ああ…ふふ、ははは!」



傑は肩をすくめてそう笑う。
どこか悪役味を感じさせる笑いだった。



「あれはね…うん。ほらだって、あの時チョコをあげなかったら…」


「あげなかったら?」


「彼女、一日中私の事を考えることになるだろう?」




それって、凄くゾクゾクしないかい?



そう、夏油は妖艶さを滲ませた
イイ笑顔で言った。



「うわっ…好きな子は虐めるタイプかよ」


「失礼だね。イジメじゃないだろ?独占欲と言ってくれるかい?」



じゃあ、私はこれで。



颯爽と立ち去った傑の後ろ姿に俺は笑いを漏らす。



「あーあ。Aが可哀想。」



でもまあ、本人達が幸せなら
それで良いんじゃないだろうか。

足折って閉じ込める…とか
変なこと言い出さなければ、それで。



「頑張れよ、A」



数少ない俺の友人の後ろ姿は既に遠い。

俺の声は届くわけもなく、
冬めいているような、春めいているような、
そんなよく分からない風に飲まれて消えた。



***

以上となります、
ここまでお読みいただき
本当にありがとうございました…!

白揚羽



よろしければ新作もどうぞ…!
【呪術廻戦】家入ちゃんの怠惰な日常【乙骨憂太】

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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 五条悟   
作品ジャンル:ラブコメ
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chiaki0708(プロフ) - わぁーーーーぁーーーすっっっっごく良きな作品でした!!!夏油さん推しの方是非!!読んで欲しい!!!! (2022年1月17日 8時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!完走までお付き合いいただき、本当にありがとうございました…!すみません、気がつきませんでした。急遽修正いたします。ご報告ありがとうございました…!! (2021年3月10日 20時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - 完結おめでとうございます!!お疲れ様です。あとがきの1行目が、めまして、になってます。新作も読ませていただきます。 (2021年3月10日 20時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!コメントをいただけると執筆が捗ります☆そうですね、神様は優しくて優しくないって誰かが言ってたような…。展開は遅めですが、これからも更新頑張ります! (2021年3月6日 7時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - バレンタインの神様って、優しいのか、意地悪なのか、わからないですね(笑) わーい!!やっと二人がキスした!!嬉しい!読んでて楽しいです!更新頑張ってください。 (2021年3月5日 23時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年2月25日 15時

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