15話 ページ17
そんなとき、ふと思い出す。
その呪霊団子が決して
美味しい物ではないことを。
術式とはいえ
美味しくないものを食べるのは
気分が下がるだろうな。
私は無意識にポケットに触れた。
指先に飴玉が触れる。
…食べる?と聞けば、
きっと夏油は大丈夫だよ、と笑うだろう。
なら、先手必勝だ。
私は素早く飴玉を取り出すと、
夏油の口に無理矢理つっこんだ。
「!?」
『みんなには秘密ね?それしかないから。』
きょとん、とした顔をする夏油に
「口直しだよ」と伝えれば、
夏油は酷く愉快そうに目を細めた。
「わかった、共犯だね。」
ころころと私が飴を口の中で溶かしている中、
ボリボリと夏油は飴を噛み砕く。
なるほど、噛み砕く派か。
ガリガリと音を立てる夏油を見上げる。
うわー…飴噛み砕いてるだけでえろい…
何なの?国宝なの??ビデオ撮りたい。
もうだめだ。夏油傑って存在自体がえろい。
国宝なみに素晴らしい。
もう私の権限で国宝にしようかな。
国宝“夏油傑”…いい響じゃん?
まあそんな権限ないんだけどさ。
「…?どうかしたかい?」
『イエ、ナンデモナイデス』
ごめんね心の中が煩い女の子で。
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chiaki0708(プロフ) - わぁーーーーぁーーーすっっっっごく良きな作品でした!!!夏油さん推しの方是非!!読んで欲しい!!!! (2022年1月17日 8時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!完走までお付き合いいただき、本当にありがとうございました…!すみません、気がつきませんでした。急遽修正いたします。ご報告ありがとうございました…!! (2021年3月10日 20時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - 完結おめでとうございます!!お疲れ様です。あとがきの1行目が、めまして、になってます。新作も読ませていただきます。 (2021年3月10日 20時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!コメントをいただけると執筆が捗ります☆そうですね、神様は優しくて優しくないって誰かが言ってたような…。展開は遅めですが、これからも更新頑張ります! (2021年3月6日 7時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - バレンタインの神様って、優しいのか、意地悪なのか、わからないですね(笑) わーい!!やっと二人がキスした!!嬉しい!読んでて楽しいです!更新頑張ってください。 (2021年3月5日 23時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年2月25日 15時