12話 ページ14
「え、でも」
「良いから目を閉じてやってくれ。でないとお前の目を潰さなくてはいけない」
そこで硝子は1度言葉をきり、
そして静かに言った。
「…悟が」
「は?俺??俺なの??」
ごめんよ、悟。
私のために犠牲になって。
お前のことは一月くらいは忘れないから。
その言葉を聞いた夏油は
おもむろに上着を脱ぎ始める。
「A、これ、私ので申し訳ないけど着てくれるかい?」
『えっ…あ、はい』
ふわりとかけられた上着。
ほんのりと夏油の匂いが香る。
わぁ、良い匂い…女子寮も男子寮も
同じ洗剤を使ってるはずなのになんで…。
「ほら、着替えを取りに行こう」
『ハイ…』
エスコートするように
夏油が隣に立って私の腰に手を回す。
どうしよう…萌えとときめきの供給過多で、
もう何が何やら…。
そんな感じでぼんやりしていた私は知らない。
夏油が1度振り返って
勝ち誇ったような笑みを
浮かべていたことなんて、知るよしもないのだ。
「なぁ、硝子。俺さ、傑がAが嫌いだなんて億が一でもないと思うんだけど?」
「うん、私も。…うし、煙草吸おう」
「おい、未成年」
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chiaki0708(プロフ) - わぁーーーーぁーーーすっっっっごく良きな作品でした!!!夏油さん推しの方是非!!読んで欲しい!!!! (2022年1月17日 8時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!完走までお付き合いいただき、本当にありがとうございました…!すみません、気がつきませんでした。急遽修正いたします。ご報告ありがとうございました…!! (2021年3月10日 20時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - 完結おめでとうございます!!お疲れ様です。あとがきの1行目が、めまして、になってます。新作も読ませていただきます。 (2021年3月10日 20時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!コメントをいただけると執筆が捗ります☆そうですね、神様は優しくて優しくないって誰かが言ってたような…。展開は遅めですが、これからも更新頑張ります! (2021年3月6日 7時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - バレンタインの神様って、優しいのか、意地悪なのか、わからないですね(笑) わーい!!やっと二人がキスした!!嬉しい!読んでて楽しいです!更新頑張ってください。 (2021年3月5日 23時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年2月25日 15時