【呪術廻戦】ねこ五条先生といっしょ！【五条悟】

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何度も申し上げるようだが、
私は御三家出身でもなければ
呪術師の名家の生まれでもない。

父、祖父、と呪術師ではあるが
名家とは言えない。

かと言って御三家ー、特に加茂家に
コネや貸しがあるわけでもない。



そう、加茂家が
わざわざ私を援護する理由がないのだ。



これは正直に言うと…物凄く怖い。
気まぐれ、とかそんな風に
片付けられるものじゃないのだ。
強いて言うなら恩を押し付けられた…みたいな。
身構えたのも当然だろう。

わざわざなんの繋がりもない、
しかも勝ちが確定している私を
御三家の１つが直々に援護してくるなんて
何か裏があるとしか考えられない。

しかも去り際に｢ご検討よろしくお願いしますね？｣と囁かれたし。


なにそれ、私は聞いてない。
何を検討すればいいんだ。

私を取り巻いて何かが
発生しているとしか思えない発言に
慄きつつー、今に至るわけだが。


『分かりません。…ので、考えないことにします』


｢ストレスで胃に穴があかないことを祈るわ｣



何考えてるか分かんないから、
もう考えなきゃ良いじゃん！と。



それ以外にしようがないのだから
どうしようもない。


『それじゃあ私はこれで』


｢ええ、気をつけて帰ってね。…そうだわ｣


１度言葉を句切り、
真面目な顔で歌姫さんは切り出す。


｢あの猫…五条サン？はどうしたの？｣


『元気ですよ。今日も朝からべったりで…今、硝子に預かって貰ってるんですけども。あ、見に来ます？』


｢遠慮しておくわ｣


苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべて
即座に断られる。


それから眉にぎゅっと皺を寄せて
歌姫さんは続けた。

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