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Third 6 ページ31

「…え、アンタ()()持ってきたの?その猫、硝子が言ってた特級呪物でしょ??」


私の肩に乗った五条サンを見つつ、
歌姫さんは唖然とした表情で言う。





え、特級呪物?

猫だよ、(恐らくたぶんきっと)訳ありの。


『何言ってるんですか、歌姫さん。硝子に騙されてませんか、それ』


「そんなことは…いや、そうかも知れない…」


五条サンは弦に巻き込まれないように
左肩に移動させる。


後ろで縛っていた髪の毛1房を
歌姫さんから借りた小刀で切り落とす。

その時五条サンが「にゃあ…」と
何とも残念そうに鳴いた。



そうして、髪の束を全て矢に変える。



『歌姫さん、もう()んで良いですか?』


「良いわよ」


先ほどこちらに来るまでに確認してきたが、
この辺りに野良猫が
多く住んでいて良かったと心の底から思う。

今回は五条サンが居るが、
いつもは現地でお手伝いをお願いするから
猫が少ない地域だと本当に困る。




地面に屈み込み、手のひらを
地に押し付け瞳を閉じる。




歌姫さんの潜めたような息遣いと
五条サンの温もりを感じつつ、
小さく、全ての猫に伝わるように呟いた。



『術式展開《狩人の瞳》 …おいで、猫さん。お仕事の時間だよ。』

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 家入硝子   
作品ジャンル:ラブコメ
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わぁー - すみません💦私の端末のせいでした💦気にしないでください! (2022年6月29日 23時) (レス) id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
わぁー - あの、名前がAになっているのですが、直していただけるとありがたいです💦 (2022年6月29日 23時) (レス) @page40 id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - お嬢さん» コメント・ご指摘ありがとうございます!原作ではその様になっているのですが、今回は主人公が猫の方を“五条サン”と呼んでいるので紛らわしくならないように“悟”と呼ばせています。分かりにくくて申し訳ありません…。ありがとうございました…! (2021年1月28日 19時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
お嬢(プロフ) - はじめまして!猫五条さん可愛すぎます・・・!モフりたい...。あ、一つ気になったことがありまして、硝子さんって五条さんのこと名字で呼んでませんでしたっけ?もし勘違いでしたらすみません>< (2021年1月28日 14時) (レス) id: 40263be792 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!想い人は…さあ、どちらでしょうか…(笑)これからもよろしくお願い致します♪ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白揚羽 | 作成日時:2020年12月31日 21時

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