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second side悟 ページ23

1週間暮らして思ったことは、
もし彼女が初恋の相手じゃ
なかったとしても
俺は彼女に惚れていたかも知れない、
ということだった。



ふとした笑顔、仕草、撫でる手つき。



その一つ一つに胸が高まって、
自分が自分では無いかの様にさえ思えた。

1週間やそこらで何がわかる、と
言われるかも知れないが、
朝から晩まで「五条悟」の姿ではなく
猫として一緒に居るのだから
普通に生活するよりもずっと分かる。







彼女が心優しい人物であることも、
ただの善人ではないことも。







けれど、まだ彼女に
惚れるわけには行かなかった。

俺には探している相手が居たし、
彼女が今こんな風に優しくしているのは
俺が猫だからだ。


人間の姿に戻ったら、
彼女の反応は変わるだろう。




ー、ならいっそ、人間に戻らない方が…?




そんなことを考えていた矢先の()()だ。

まあ、戻れたのだから全てチャラか。


「おい、悟。体に異変は?」


「ちょっとまだ体に慣れないけど、特に問題はないな。」


「そう。まあ良かったよ、元に戻って。」



差し出された硝子の手を取った、はずだった。


伸ばした腕が硝子の手に届く前に、

力を入れた足が立ち上がる前に、





俺の体はまた猫の姿に逆戻りしてしまった。


「うにゃー!!」


「嘘だろ。また戻ったのか…」




どうにもこの事件は前途多難らしい。







「…そうそう、悟。お前、Aと同じベッドで寝てたらしいな。猫だからってあんまり酷いと別の人に預けるからな。」




…反省はしてるけど、改善はしない。
これは猫の特権である。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 家入硝子   
作品ジャンル:ラブコメ
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わぁー - すみません💦私の端末のせいでした💦気にしないでください! (2022年6月29日 23時) (レス) id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
わぁー - あの、名前がAになっているのですが、直していただけるとありがたいです💦 (2022年6月29日 23時) (レス) @page40 id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - お嬢さん» コメント・ご指摘ありがとうございます!原作ではその様になっているのですが、今回は主人公が猫の方を“五条サン”と呼んでいるので紛らわしくならないように“悟”と呼ばせています。分かりにくくて申し訳ありません…。ありがとうございました…! (2021年1月28日 19時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
お嬢(プロフ) - はじめまして!猫五条さん可愛すぎます・・・!モフりたい...。あ、一つ気になったことがありまして、硝子さんって五条さんのこと名字で呼んでませんでしたっけ?もし勘違いでしたらすみません>< (2021年1月28日 14時) (レス) id: 40263be792 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!想い人は…さあ、どちらでしょうか…(笑)これからもよろしくお願い致します♪ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白揚羽 | 作成日時:2020年12月31日 21時

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