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episode28 ページ28

宮 治 side




「ご馳走様っす!!」







どうやらツムに騙されたAさんは、俺らにアイスを奢ってくれることになった。








駄菓子屋のソーダ味のアイスを3袋買って、みんなで半分こしてる中、俺だけ2本貰えることになった。







食いもんや、遠慮なんてせん。













俺らはその辺で立ち食いしとったけど、ツムとAさんは駄菓子屋の前のベンチに腰掛けて、アイスを半分こして食べとった。










ツムはまたご機嫌に戻っとる。


















「ねえ治、侑ってあの先輩の事狙ってるの?」




「それな!俺もずっと考えてたんや!」








ツムと少し距離がある今、タイミングを見計らって角名と銀が興味津々に聞いてきた。















「知らん。双子やからっていつでもお互いの恋愛相談しとると思うなや」








えーマジかよー、と腑に落ちない顔でアイスを頬張る銀。









俺かて気になっとるところや。










気に食わへんけど、ツムはモテる。



せやから今までに数人の女と付き合うてきた経験があるのは知っとる。




でも、それとは違う感じがすんねん。


















「でも最近暇さえあれば会いに行っとるらしいで」






「え、それって……」


















"好きなんじゃないの?"









角名の言葉は核心をついているようで、でもなんか違う気もする。











ベンチに座って2人でアイスを食べとる姿は、傍から見るとカップルみたいやった。





























『ごめんね、わざわざ家まで送ってくれて』







「そこはおおきにーって言うてればええんやで!」







『私、標準語なんですけど……まあ、おおきに』














そう言ってふわっと笑うAさんは確かに美人で、ツムも(俺と同じ顔やから)イケメンで(でも俺の方がかっこええ)。




お似合いと言われれば、そんな感じもする。































「ツムは、Aさんの事どう思うてんのや」








角名や銀と別れた後、家に入る直前にツムに聞いてみた。
























「Aさんは、ただのおもろい先輩やで」











ツムはそれしか言わんかった。















ほんまのことは、本人にしかわからん。



いや、本人もまだ(・・)わかってへんのかもしれん。











せやから深入りはせんようにしようて、そう心に決めた。

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赤羽 - うわああああこれ好きすぎる (4月8日 23時) (レス) @page50 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
mia - 侑切ない…(´TωT`)侑とくっついて欲しいけど、北さんともくっついて欲しい…続き楽しみにしています!!これからも頑張って下さい!! (2020年3月24日 11時) (レス) id: 3bb55163e6 (このIDを非表示/違反報告)
もちねこ(プロフ) - りおなさん» いつもコメントありがとうございます!長編となりますが最後までお付き合いよろしくお願いします (2020年3月18日 0時) (レス) id: bf7fa3a49d (このIDを非表示/違反報告)
りおな(プロフ) - 今回もドキドキをありがとうございました…文化祭編も卒業編も楽しみにしてます(T_T) (2020年3月17日 0時) (レス) id: 3541b5b7c1 (このIDを非表示/違反報告)
もちねこ(プロフ) - 輝星さん» そんな風に言っていただけて光栄です…更新頑張らせていただきます! (2020年3月16日 1時) (レス) id: bf7fa3a49d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちねこ | 作成日時:2020年2月17日 18時

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