135話 ページ48
貴「二人を殺せって⋯」
光「どういう意味だ⋯？」
メ「そのまま！言葉通りの意味ですよ！」
偽物の世界の二人を殺す？
メ「首を絞める。ナイフで殺す。高いところから落とす⋯どんな方法でもお好みで！」
光「なっ！？何言ってやがる！どうしてそれが元の世界に戻ることになんだよ！」
メ「あれ？お二人共もう分かってるんですよねぇ。ここは偽物⋯虚構の世界だってこと」
貴「⋯」
メ「混乱していらっしゃるようなので詳しくご説明しますね！」
貴「⋯」
どうしよう
二人を殺さないと元の世界に戻れない⋯
他に方法はないの？
メ「ここは現実から剥離した虚構の世界。シジマメイが描いた絵の中なんです。書いた絵の世界に招く。シジマメイは"そういう"怪異ですから」
貴「ここが絵の中！？」
メ「えぇ信じられませんか？でも⋯違和感を抱いたからこそあなた達はここに来たのでは？」
貴・光「「⋯⋯」」
確かに違和感があって来たけど
メ「さて、小説でも絵画でも虚構には不可欠です。作り手はそれを核として世界を構築しますからね。
そして主役を欠いた世界は成り立たない。崩壊する。脆いものですね虚構なんて⋯もう分かりますよね？
ここはシジマメイが描いた絵の世界。そして主役は柚木普と三葉惣助。二人を殺せば世界は壊れあなた達は現実に戻ることが出来る。これはそういうお話。ワタシはそういう怪異なんです」
光「で、できるわけねーだろ。仮に偽物だってんなこと⋯」
メ「え〜？どうしてですかぁ？現実に戻りたいんでしょう？」
貴「戻りたいけどっ！そんな⋯」
メ「なら早く殺しちゃいましょうよぉ〜所詮は虚構の世界ですもの。紙を破り捨てるのと変わりません。もちろんなんの罪に問われることもありませんよ」
ビリッと紙を破り捨てて言う
メ「道具が足りないのでしたら」
光「な、なんだ！？」
貴「絵？」
グイッと絵を引っ張ると
光「絵が本物になったぁ！？」
貴「う、うそ⋯」
メ「うーん。どれを貸しましょうかねぇ。あなたは非力そうなので。やっぱり小回りがきくものがいいでしょう。どうぞ」
貴「え⋯」
ナイフ⋯？
貴「それ⋯」
メ「どんなものでも簡単に切れる優れものですよ」
貴「⋯」
こんなの
メ「骨も肉もバターみたいによく切れますよ」
貴「無理⋯出来るわけない」
メ「どうかしましたか？」
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らい(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしています。更新は大変だと思いますが、自分のペースで頑張って下さい。応援しています。 (2020年1月31日 3時) (
レス) id: 19cc590829 (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - めちゃくちゃ面白いです!!!更新頑張ってください! (2020年1月24日 15時) (レス) id: b9e11986f5 (このIDを非表示/違反報告)
珠菜(プロフ) - とても面白かったです！普くん大好きな夢女なので私にはピッタリな小説でした(´∀`)なんでこんなに評価されてないんだろう？と不思議に思うくらいです。体調にはお気をつけて、これからも頑張って下さい！更新楽しみに待ってます！！ (2020年1月14日 17時) (レス) id: 93515d92f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月14日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2020年1月7日 22時
