普「俺の腕の中は君専用」壱 (ページ12)

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9話ページ12

花「まぁ、それよりさ！どんな噂流すか決めた？」

貴「えっと……うん！実はもう決めてるんだ！」

ーin校舎ー

「あれー？」

「またなんか失くしたのー？」

「最近多くない？ようせいさんだったらあんた殺されちゃったりして」

なくし物が続く時

それは〝ようせいさん〟の仕業かも知れません

ようせいさんの姿を見てしまったら最後

命まで盗られてしまうとか

でも

貴「はい！」

「Aさま！これはアメですか？」

貴「〝ようせいさん〟の被害にあった時は持ち歩くといいらしいよ。そうすれば殺されないしなくしものもなくなるんだって！」

「そうなんですか！？」

貴「私もう行かなきゃ！」

「部活ですか？」

貴「んー……友達に会いに行くの！」

花「Aー！」

ギュッ

貴「わっ！花子くん！」

最近花子くんの様子が変です

めっちゃ抱きついてきます

助けてください

なんでこんなことになったんだろう

思い返したら花子くんがおかしくなったのはあのときです

昨日花子くんがいつまで私と友達でいられるか分からないってゆったんです

その後から変なんです

貴「花子くんどうしたの？熱でた？」

私からしたらすかな人に抱きついてもらえるなんて得でしかないんですけどね

花「えぇ……熱なんて出てないよ。それよりこれみて」

貴「なにこれ〝そらから美少年が〟？」

花「A好きそう」

貴「今にもイケメンがそらから降ってきそうだよ花子くん」

花「A……」

貴「なんでそんな顔するの！話題振ったの花子くんじゃんか！」

花「ごめんごめん。でも、Aには俺がいるじゃん」

貴「むぅ」

ほっぺたつまむな！

｢そこまでだ！やっと見つけたぜ悪霊め」

貴「え！？」

空から男の子……

あの映画と一緒じゃない！