司「君の特等席…俺に変更しない？」肆 (ページ19)

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156話ページ19

貴「え⋯」

なんで私が言いたかったこと⋯

シ「なんの根拠もない言葉。あなたの言う大丈夫はただの願望。虚構と同じです。馬鹿馬鹿しい」

貴「ば、馬鹿？」

シ「昔、同じことを言っていた人がいましたけど、いくら夢を見たって現実は変わりませんでしたよ」

貴「同じことを言った人⋯もしかして特別な人？」

シ「特別⋯まぁ、ある意味では。とはいえもう二度と会うことは無いでしょうけど」

司「会わせてあげようか？」

シ「！！」

貴「あ、つっ、つかさくん！？」

司「A」

貴「？」

司「こっちおいで」

貴「え？」

司「早く」

貴「う、うん」

司くんに近づくとギュッと抱きしめられる

貴「え！？/////」

司「普もいないし。もうAは俺のもの」

シ「あなたどうしてここに」

司「もー邪魔しないでよ。俺がここに来た理由って四番が呼んだんだよ。願ったでしょ？"会いたい"って」

貴「え？」

私はわけもわからずつかさくんの腕の中にいるだけだった

司「心からの願いが俺を呼び寄せる」

スバっ

すごい風と共に牢屋の牢が壊される

貴「！！」

ガラガラと崩れ落ちる牢

シ「なっ！」

司「呼ばれたからにな叶えなくっちゃ」

シ「何するんですかあなた！こんなことして⋯七番様に怒られますよ！」

司「呼び水はAだから。本当は行って欲しくないけど手伝ってね」

貴「私？」

司「さぁ、代償はひとつ。行こうか四番。君の願いを叶えてあげる」

シ「え、ちょっとこんなの聞いてません」

フワッと黒杖代に体を浮かせられる

貴・シ「「わ」」

シ「これは⋯」

貴「え、なんで！？私も！？司くん降ろして！」

な、なんで私まで〜！？

司「これが出来たらご褒美をあげるよ」

貴「え？ちょ！」

司が手をならしたと同時に2人の姿は消えた