先生。 ページ2
※キヨが先生になってます
✄-------------------‐✄
｢キヨ先生ってさー彼女いる？｣
｢いねぇよ。｣
｢ふーん。｣
国語だけが圧倒的に出来なくて居残り。
嬉しいことに国語の担当はキヨ先生なのだ。
夕暮れに生徒と先生二人っきり。
それもキヨ先生と。最高のコンディション。
｢彼女作る気とかないのー？｣
｢喋ってないで古文をさっさとやれ｣
｢えー。まぁやるけどさ。｣
キヨ先生に片思いし続けて3年目。
こうやってアタックしまくってんのにどうも上手くいかない。
｢先生のタイプは？｣
｢おい、だからなぁ｣
｢答えたらやるから！｣
｢はぁ？｣
｢お願い！｣
｢俺のタイプは…黒髪ロング、優しい、素直、甘えてくると可愛いやつ｣
｢私ですね！｣
｢は？冗談も程々にしろ。さっさとやれや。｣
｢はーい。｣
黒髪ロングは正解だ。
自分の性格は知らないけど少しでも近いんなら嬉しい。
30分後。
｢出来たァァ｣
｢時間かかりすぎだ。こんなんじゃテストヤバいぞ。｣
｢うぅ〜…頑張る…｣
｢お前のタイプは？｣
｢え？｣
｢だーかーら、お前のタイプを聞いてんだよ｣
｢え？気になっちゃう？？｣
まさか、キヨ先生からそんなこと言われると思ってなかった。
｢ならいいよ。｣
｢いやいや、んー、私のタイプは｣
キヨ先生。
そんなこと言えるわけない。
｢おもしろくて、でもやる時はかっこよくて、サッカーが上手！｣
伝わったかな？
｢あー…クラスの佐々木か？｣
｢ちーがーう。もっと近くに居るよ。｣
｢あ、俺？そんなわけ｣
｢…そうだよ。｣
｢…は？俺？｣
｢私はキヨ先生が好き。3年間ずっと。｣
｢うわ〜…まじか…。｣
キヨ…先生。
でももう二度とこんなこと言える機会ないからさ、伝えたかった。この気持ち。
振られるのはわかってる。
だって私達は先生と生徒だから。
｢…っ…｣
必死に涙を我慢する。
｢俺から言いたかったんだよなぁ。それ。｣
｢…え？｣
そして、私を抱きしめた。
｢俺のタイプは黒髪ロングの優しくて、素直で、甘えてくると可愛いやつ。お前しかいねぇじゃん。A。｣
｢わ、私…？｣
｢俺も3年間ずっとAの事が好きだよ。｣
｢う…キヨ先生ぇ…っひっく…｣
｢おいおい、泣くなよ〜。可愛い顔が台無しだぞー。｣
キヨ先生の腕の中で泣く。
｢うぅ〜大好きです…キヨ先生！｣
｢…俺もだよ。A｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろんさん - すごくよかったです！！めっちゃキュンとしました！！一つリクエストよろしいでしょうか？キヨさんと(名前）がゲームで勝負していて、(名前）が負けてしまい、甘い罰ゲーム？をさせられる、みたいな話が見たいです！！( *´艸｀)これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年5月12日 0時) (
レス) id: 6bebaca9e7 (このIDを非表示/違反報告)
冷蔵庫(プロフ) - たきな。さん» ありがとうございます！ (2019年3月24日 16時) (レス) id: 23407bcabd (このIDを非表示/違反報告)
たきな。(プロフ) - すごくよき！ (2019年3月21日 20時) (レス) id: bf22fc3c3d (このIDを非表示/違反報告)
冷蔵庫(プロフ) - あほのゆな。さん» ご感想ありがとうございます！(*´∀｀*)勉強も部活も頑張って下さい！！これからも良い作品のため精進します！ (2019年3月20日 19時) (レス) id: 5fcb64f184 (このIDを非表示/違反報告)
あほのゆな。 - 最高の作品でしかないです。毎日読み直して癒しにします！勉強頑張れます(泣)部活動も頑張ります！素敵な作品感謝です…(´-`).* (2019年3月20日 18時) (レス) id: ec9fb2ae0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冷蔵庫 | 作成日時：2019年3月15日 14時
