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背中《エイジ》 ページ32

私に背を向けて、黙々と編集作業を続ける彼。


私は今、その背中に、


ものすごく、




抱きつきたい。






無言で液晶画面に向き合う背中。

大きくて、どこか安心感があって、
私がこんな衝動にかられるのもおかしくないだろう。

だって、、
普段彼から抱きしめることなんて、爆弾が降ってきたとしてもないだろうし、
かと言って、私に正面から抱きつくなんて勇気も隙もない。

それに比べて背中なら、編集中は無防備だし(多分)、顔を見られることもないので、抱きつくのに最適だと私は思う。(”私の場合は”ね。)

彼に気づかれまいと、気配を消して近づく。

ミッション1(彼の背後に回る)クリア。

ミッション1とか言いつつも、私に残された任務はあとは抱きつくのみ。

(よし…‼)

自分の中で決心を決め、恐る恐る手を伸ばすと、

「なに」

「え」

私の方がビクリと揺れる。

(気づかれた…?)

「背後から襲うとか大胆だなお前。」

やっとこちらに向けられた彼の口元は、いやらしく上がっていた。

「そっ、そんなんじゃないから‼」

私の取り乱した姿を見て、ますます嬉しそうに口角を上げる。

「素直になればいいのにね。
”編集しているエイジくんがかっこよすぎて後ろから襲おうとしてました”って」

「だから違うっ…」



私が彼の言葉を否定できなかった理由は二つ。




一つは、彼の言っているそれが、あながち間違っていなかったから。



二つ目は、彼にキスされたから。


「ごめんな。寂しかったんだろ。あとで構ってやるから」

唇を離すと、彼は、まるで小さい子供をあやすように私の頭を撫でながらそう言った。


「それまで俺の背中にでも抱きついてろ」



それだけ言うと、彼は恥ずかしくなったのか、私に再び背を向けたので、

私は喜んでその背中に抱きついた。

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クロハ(プロフ) - ありがとうございます…最高です… (2017年8月7日 14時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - ありがとうございます(´;ω;`) (2017年8月4日 18時) (レス) id: 874f7f8e04 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - クロハさん» わかりましたー! (2017年8月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - またまた失礼します(*´-`)エイジ君で甘めなのお願いできますか? (2017年8月4日 2時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - 翡翠さん» 本当ですか!そういっていただけて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします! (2017年8月1日 20時) (レス) id: 60b5c0e445 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬名 郁 | 作成日時:2017年4月7日 21時

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