escape with you《エイジ》みなみさんリク ページ11
賑やかな会話。
少し酔いが回った頭。
今日はアバンティーズの4人に誘われて、皆で飲みに来ている。
皆、程よくお酒が回っていて、弾む会話。
それに私は相槌を打つ。
飲みかけのグラスに手をかければ、
ニコニコ笑顔のツリメくんに話しかけられた。
「Aちゃん、酔ってる〜〜?」
「わっ、」
私の腕にもたれ掛かってくる彼の頬はほんのり赤く染まっていた。
(これは完全に酔ってるな…)
「ツリメくん、ちょっと、重たいよ〜〜」
必死に腕から引き剥がそうとするも、ガッチリと腕をホールドされていて離れない。
"いいじゃ〜〜ん"なんて、私の腕に頬を擦り寄せてくる彼が猫みたいで、ちょっと可愛いなとか思ってしまう私も、多分酔ってる。
「あんま飲みすぎないでね?ツリメくんお酒弱いんだから」
(もう手遅れか…)
(……!?)
不意に、椅子についていた手に、体温を感じる。
ビックリして隣を見れば、何事もないかのようにグラスのアルコールを飲み干すえいちゃん。
「………」
(なっ、なにこれ…!!)
この状況に、私たち以外誰も気づいていないようで、そらくんやりっくんがいつもの調子で話しかけてくるけど、
(今はそれどころじゃない…!!)
重ねられた手に意識を持っていかれ、会話の内容なんて全然頭に入ってこなくて。
適当に相槌を打っていると、
「Aちゃん、大丈夫?ほっぺ真っ赤だよ」
(全然大丈夫なんかじゃ無いけど…)
「やだ、酔っちゃったかな」
"あはは"と笑えば、"程々にね"とりっくんに怒られた。
「私、ちょっとトイレ…」
えいちゃんの手を解いて、席を立つ。
トイレで鏡を見れば、映る私の顔は赤く火照っていた。
(全部えいちゃんのせいだ…!)
ハンカチで顔を仰ぎながらトイレを出れば、
そこには、ムスッとしたえいちゃんが立っていた。
「ついてきて」
それだけ言って私の腕を掴むと、強引に店の外へと連れていかれた。
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クロハ(プロフ) - ありがとうございます…最高です… (2017年8月7日 14時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - ありがとうございます(´;ω;`) (2017年8月4日 18時) (レス) id: 874f7f8e04 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - クロハさん» わかりましたー! (2017年8月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - またまた失礼します(*´-`)エイジ君で甘めなのお願いできますか? (2017年8月4日 2時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - 翡翠さん» 本当ですか!そういっていただけて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします! (2017年8月1日 20時) (レス) id: 60b5c0e445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬名 郁 | 作成日時:2017年4月7日 21時