手取り足取り《田中》あずささんリク ページ38
目の前で金髪が揺れる。
「たまにはAからしてくれてもいいんちゃう?」
「…な、にを」
「分かってるんやろ?」
見透かしたような目。
そっちだって分かってるくせに。
私が自分からキスするのに慣れてないって。
全て分かった上で、私にキスを要求する。
彼は意地悪だ。
だけど結局私は、彼の視線を振りほどけなくて、
体を乗り出して唇にそっと触れた。
赤く熱を帯びた私の頬に触れると、満足そうな表情を浮かべる彼。
「キス下手やな」
「うるさいなぁ」
(自分からしろって言ってきたくせに)
火照る耳に彼は優しく噛み付く。
そこから溶け出す体温。
「なんならキスの仕方、手取り足取り教えてやってもええけど?」
拒否権など与えないような彼の甘い囁きに、全身の体温が上がる。
肩を軽く押され、背中にはひんやりとした床。
目の前には派手な髪色。
”どうする?”と促す彼の目。
選択肢なんて残されていない私は、首を縦に振ることしかできなかった。
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耳:誘惑
初書き田中さん。
難しかった…
消化遅くなってすみませんでした…(テストとか色々立て込んでたので)
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クロハ(プロフ) - ありがとうございます…最高です… (2017年8月7日 14時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - ありがとうございます(´;ω;`) (2017年8月4日 18時) (レス) id: 874f7f8e04 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - クロハさん» わかりましたー! (2017年8月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - またまた失礼します(*´-`)エイジ君で甘めなのお願いできますか? (2017年8月4日 2時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - 翡翠さん» 本当ですか!そういっていただけて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします! (2017年8月1日 20時) (レス) id: 60b5c0e445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬名 郁 | 作成日時:2017年4月7日 21時