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「ど、どうしてっ、、、」
それは悲痛な声だった。
何分か前にフェリドによって命を奪われた少女の母親に見える女性。果たしてその少女との母親か、それとも何人も殺されたはずの子供たちの、どれか一人の母親か。
「なんなの、、、貴方は一体、、、、、」
ぼろぼろと涙を流し、うわごとのように呟くと、生命の光を消し去った瞳で恐れることもせずにフェリドを見つめる。それにフェリドはにっこりと笑った。
「あはは、見てわからないの？やっぱり人間は愚かだなぁ。」
そしてそのままレイピアを、流れるような美しい所作で抜いて、
「だから死ぬんだよ。」
「やめろ！！」
そのまま首を刎ねた。
ごとりと、不吉な音がして首から先が床に落ちる。
大量の血が飛沫になって飛んだ。それをフェリドは避けながらも、口元にかかった返り血をペロリと妖艶に舐めた。
「まっず！やっぱり大人の血は美味しくないねー。よくクローリー君は飲めるなぁ。ああ、元気かな。、、、死んでたりして。」
あは、と笑ったフェリドは死んだ母親に見向きもせずに、激怒の表情を浮かべる三人に向き直る。
「可愛い顔をしてきたね。どうする？死ねない僕に、死ぬ人間が立ち向かったところで結果はたかが知れてるけど、戦うの？僕はどっちでもいいよ〜。」
吸血鬼は鬼呪装備か、出血死するほどの大量の血を流さなければ人間の望む「死」には至らない。拳など論外、普通の剣では吸血鬼はあっという間に再生してしまう。
それすらも知らない子供に一体何ができるのか。
フェリドは知らないが、この世界に来たことでその体にも呪力は巡っている。三人の術式では叶わないのが明白だった。
そしてそれは三人もわかっていた。だからこそ、できるのは時間稼ぎ。
「戦わない選択をしたらどうなる？」
そう恵が恐る恐る聞いた。それにフェリドは目をパチリと瞬く。
「あれ、そうしちゃうの？うーん、どうしよう。でも、、僕はまだ血が足りないしなぁ、まだ隠れてる人間はいるし、可愛い子を探しに行っちゃおうかなー。」
それは完全にこちら側を弄んでいた。三人はその不甲斐なさに眉を顰めると、決心したように表情を入れ替えた。
「お前は絶対殺す。」
「あは、いいね。そうこなくちゃ。」
悠仁は強い眼差しでフェリドを睨み、そしてそのまま戦闘に入った。
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Reina(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！私生活の方が忙しくて中々時間が取れなかったのですが、そう言っていただけるととても嬉しいです。頑張ります！ (2021年10月24日 19時) (
レス) id: b4ccc6a785 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新お久しぶりです！もう更新しないのかなぁと少し不安になってましたがありがとうございます！ほんとにこの小説面白くて大好きです！無理だけはせずにこれからも頑張って下さい！ (2021年10月24日 3時) (レス) @page26 id: 9bb0d4787d (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - いつも楽しく拝見させていただいております。更新を楽しみにしてお待ちしております！頑張ってください！ (2021年7月18日 17時) (レス) id: e5f7c718e0 (このIDを非表示/違反報告)
Reina(プロフ) - れんさん» ありがとうございます (2021年5月25日 16時) (レス) id: b4ccc6a785 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ご対応頂きありがとうございます！これからも更新楽しみにしております。季節の変わり目ですのでお身体にはご自愛くださいませ。 (2021年5月25日 1時) (レス) id: cf8acd5d9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Reina | 作成日時：2021年2月11日 2時
