12話 「帰る時間だ!」by Aoto ページ12
「ああ、もう!どうしてあんたと一緒なのよ!」
「それはこっちのセリフだよバーカ!」
「っ!バカはアンタの方よ!この色ボケ!」
夫婦喧嘩はまだまだ続きます。
「色ボケ?色気とかに無縁なお前よりマシだ!」
「はあ!?ふざけんじゃないわよ!」
「だから、紅葉と比較されんだよ!」
「……やっぱり」
「そうだよ。すこ……ぐっ!?」
視認できない速さの拳が碧斗の右に直撃する。
予想してない位置でガードが遅れた。
「なんてこと……を」
「いつもそうだった。みんな……紅葉、紅葉ってばっかり」
「おい待て……1人は……まず……」
「いい。知らない!」
青みかかった茜色の空。
いくら何でもこの時間に1人はマズイ、そう感じた碧斗は彼女の方へ歩く。
「っつー!本気でやりやがったな……絶対に許さねえ」
あることに気づいた。
「アイツ、わざと急所を」
家に向かって走る。
親が心配するから。
「ん……アイツ……何してんだ」
座り込む緋奈。
「おい、どうしたんだ」
「なによ……アンタには関係ないでしょ」
「……だからって、怪我人を放置するほど俺は鬼畜じゃない」
「下ろして!歩けるから!」
「うるせえ。いいから大人しくしろ」
転んで介抱された緋奈。
その後はちゃんと帰ったんだって。
やっぱり仲が良いんだね。
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作者名:アンノーン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kronos1/
作成日時:2018年12月10日 18時