【ONE PIECE】もしも彼が主人公だったなら【ロー】 (ページ13)

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-白熊- ページ13

今、私達は絶賛喧嘩中。

『何で戦わせてくれなかったの！？一発くらい殴らないと気がすまないんだけど！！」

ロー「てめェ、武器も何も持ってねェで何ができる。捕まるのが目に見えてるだろ」

『そんことない！私のパンチは凄いんだから！！』

このパンチで、数えきれないほどの街の悪ガキどもを懲らしめた。
一度だって負けたことない。

ロー「よくそれで海賊になるなんて言えたもんだな」

『ムカつく！ローさんは無理でも、そこの白熊さんくらいは私のパンチでボッコボコにできちゃうんだから！』

ロー「やれるもんならやってみやがれ」

『やってやろうじゃないの！』

ロー「言っておくが、ベポは強いぞ」

『私のほうが強いから』

白熊さんは私をつぶらな瞳で見ている。
こんなのほほんとした白熊に私が負けるわけない。

『手加減はしてあげるけど、ちょっと痛いかも。覚悟して。』

白熊さんのほう目掛けて走り、
もう少しでパンチが届く、そう思ったところで私の顔に蹴りがとんできた。

『…ﾌﾞﾌｧｯ!!』

ベポ「痛かった？」

『痛いわ、アホぉ！首もげるかと思ったわ！てか、顔はないでしょ、顔は！』

ベポ「すいません…」

ローさんのほうを見ると、だから言っただろ、というような顔で私を見ていた。

『弱いって言いたいんでしょ？でも、私は海賊になる夢は諦めないから』

ロー「別に諦めろとは言ってねェだろ」

『じゃあ何？白熊さんの足蹴り食らわせて、私が弱いって認めさせて何がしたいわけ？？』

ロー「海賊になりたいのなら俺の船に乗れ。」

意味がわからない。
海賊になりたいけど、ただの海賊になりたいわけじゃない。
海賊団を率いる船長になりたいんだ。

ロー「強くなりてェなら、稽古もつけてやる。悪い話じゃねェだろ。このまま一人で船を出したら、今度は確実に死ぬぞ。」

…すぐに死ぬのはごめんだ。
死ない！なんて言いたいけれど、白熊ごときに負けた私に言い返す資格はない。

ローさんの船にしばらく滞在させてもらい、強くなったら、独立するのもありかもしれない。

『分かったわ、貴方の仲間になる。けど、強くなるまでの間に私が死にそうになった時は必ず助けること。それが条件。』

ロー「あぁ、上等だ。俺の船に乗ったからには死にたくても死なせねェ」

ニヤリと笑うローさん。
これから私はこの人達と数々の冒険をするんだ。
ま、すぐ強くなるんだけどね。