それから？ ページ46
それからまたしばらく無言で歩いてると伊野尾さんがまた口を開いた
「・・・・・わんこは今日で越えられた?」
「ん?・・なにをですか?」
いつの間にか俺の右手は伊野尾さんの左手につながれてコートの中に入れられてる
「ちゃんと失恋できた?」
さっきみたいに伊野尾さんのコートのポケットの中できゅっ・・きゅっ・・って俺の右手は優しく揉まれている
「・・・・そうですね・・うん・・やっぱ二人お似合いだな〜って思いました」
「で?」
「で??」
で?ってなんだよ?
「山田君もかっこいいけどぉ、自分の彼氏はもっとカッコいいもーんって思った?」
「はい?」
も・・・ほんとこの人負けず嫌いなんだから(笑)
「ねっ、思った?」
伊野尾さんの手を離してポケットから手を出すと、答えを言わずに速足でずんずん歩いた
「待ってよわんこ〜っ」
伊野尾さんのマンションのエントランスが見えて、石畳でモザイク模様になってるアプローチの横に大きな金木犀が植えられているところまで走って木の後ろに隠れる
「なになにかくれんぼ?丸見えだけど(笑)」って伊野尾さんがゆっくり近づく
「ほら、わんこつーかまえたっ」て俺の手を掴んだから、そのままグイって自分の方に引っ張って唇がくっつく寸前まで顔近づけると伊野尾さんがびっくりした顔してる
「え?・・どうしたわんこ?・・・」
伊野尾さんっていつも余裕たっぷりなくせに、俺から仕掛けるとこんな顔するんだ(笑)
「はい、俺の彼氏の方がカッコいいと思いました」
「げっまじで?(笑)お世辞でもちょっとうれしいわ」
伊野尾さん恥ずかしいからわざとおどけてる
「・・・それから」
「ん?それからって?」
緊張してペロペロ自分の唇舐めちゃってる伊野尾さんをたっぷり見つめてから俺はにやりと笑って
「かっこいい伊野尾さんに早くキスしてーなっておもいました」
俺の言葉にびっくりしすぎて大きな目を真ん丸に見開いたまんまの伊野尾さんに
初めて自分から・・・キスをした
お兄さんずラブ2 おわり
この夜の・・二人はどうなったのかな?
やまちねちゃんの帰り道はどうだったのかな？
お兄さんは3につづく・・・・かな?
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honeybee(プロフ) - 皆様の応援、本当に嬉しいです。ただ、ぽんこつはにびはまだ200文字しか書いていないテイタラク野郎です…すみません、今しばらくお待ちください。その代わり(その代わり？)ストレッチを毎日更新いたします。 (2020年2月26日 7時) (
レス) id: 0e16804fe5 (このIDを非表示/違反報告)
honeybee(プロフ) - お疲れーありがとーって勝手に盛り上がってます(笑)はぁ・・なんか・・やっと見せられてほっとした。やまちねちゃんのでお兄さんずラブ2は終わりです。もしも会えたら・・お兄さんずラブ3でね。 (2020年2月23日 19時) (レス) id: 3e5f093828 (このIDを非表示/違反報告)
honeybee(プロフ) - とりまやまちねちゃんができました。たった四ページの短編ですが、ホワイトラブな銀の世界な…やまちねをぎゅっと煮詰めたようなストーリーとなっております。楽しんでいただけると嬉しいです (2020年2月19日 18時) (レス) id: 0e16804fe5 (このIDを非表示/違反報告)
honeybee(プロフ) - くわずいもちゃんありがとうございます(笑)裏から手を回せるおいもちゃんの権力強すぎる(笑)まだ一文字も書いてないからね。まずはやまちね帰り道書いてみようかなぁ〜いや書かなきゃな〜……てへっ (2020年2月17日 23時) (レス) id: 0e16804fe5 (このIDを非表示/違反報告)
くわずいも(プロフ) - はにびさんーー！！最後の2話すっっっっごい良かったです！！いのありの良さがぎゅぎゅって詰まってました〜！！すぐに赤星になりますから！(私が裏から手を回してでも赤にする)3楽しみにしてます(*^^*) (2020年2月17日 23時) (レス) id: a3880cc396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：honeybee
| 作成日時：2020年2月4日 9時
