お兄さんずラブ2〜inar〜

風紀委員の橋本さん ページ1

「あーりーおーかー氏ー」




出勤したと思ったら橋本さんが近づいて、ペロンと俺のジャケットをめくった


「うわっ・・・な・・なんすか一体?」


慌ててジャケットのめくれを直す俺を見てにやりと笑って


「金曜と違うのは靴下とベルトだけっすか?」って下から突き上げるみたいな悪い顔になってる




「そ・・・そんなの偶然です・・俺‥そんな服とかそんなこだわりもって・・」




慌ててジャケット元に戻しながらもうめくられないようにガード


「おいおいおい、まさか服にこだわりもってないとか言うんじゃないだろうな〜」


いないと思った宮田係長がいきなり話に入ってきて超焦るよ


「あっ・・宮田係長おはようございます、いや・・あのっ・・・えっと・・」


上手いいいわけが見つからなくて言葉に詰まっていると


「宮田係長大変ですよ〜!ありおかさん本社戻って来たと思ったらいきなりの外泊っすよ!」


橋本さんがまるで風紀委員のように係長に言いつけた


「んん?外泊?そりゃどういうことだありおか君、いや、別に社員のプライバシーは踏み込んではいけないけれども、本社に戻っ来たばかりでそんな急に乱れた生活をしていては仕事に支障がでるんじゃないのか?」


宮田係長の柔和な顔がいきなり真面目モードに変わる


「ち・・ちがいますよっ!もうっ橋本さん何勝手に話作ってんすかっ!たまたまです!たまたま金曜と同じ服になったってことで・・あ・・でも、ほらっベルトと靴下は違いますからね」


金曜に河合さんにもらって着けていなかったベルトを係長に自慢げに見せると


「まぁ、確かに金曜にはこのベルトではなかったけれども・・まっ・・・・・お楽しみもほどほどにね、そういえば朝から伊野尾君はハッピーオーラ満開でさっきエレベーター乗ってたけど・・・・・あっ課長おはようございますっ・・先日の坂本商事の件なのですが・・」


係長が意味深な言葉を残して課長の元へ行っちゃったから、残された俺と橋本さんが超気まずいんですけど


「え?・・・・・うちの王子がハッピーオーラで係長がありおかくんがほどほどにってって・・え?・・どういうこと??」





何やら考え込んでる橋本さん・・・やばいっ

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