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6の世界【酷い言い草】 ページ16

人肌の温度になっているほかほかのティーカップに、芳ばしい紅茶が注がれている。

今日は気分を変えてフレッシュなアップルティーにすると言っていたので、先程マフィンに使ったのだろう林檎の皮を利用したらしい。

そんな説明をしながら、席に着いた私達に紅茶入りのティーカップを置いてくれるイギリス。勿論、例のティーカップは私の前に置かれた。

「さあ、召し上がれ」

笑顔のイギリスに従い、温め方がとても気になるけど飲もうと、ティーカップに手を伸ばす。

が、その前に、アメリカさんがガッと掴んでグッと飲み込んでダンッとテーブルに置いた。

私の前には、アメリカの分として出されたアップルティー入りのティーカップが、ロシアにより置かれていた。

なんだこの連携。素人では出来ない息の合った連携だ。

「おまっ…!なんでそんな事をしたんだ!?…まさかお前は俺の特別な真心が欲しくて…?」

「違うよイギリス!君は忘れているのかい!?シーランド達の事を!イギリスの眉毛は感染性の呪いだろう!?病原菌である君に触れ続けたティーカップなんて、呪いの抗体がある俺じゃないと危険じゃないか!!そんな物をAにあげるなんて…!!」

アメリカさん…言い草が酷いよ…

言われたイギリスはショックを受けるよりも呆れた顔で、冷静に「ケーキとかは良いのかよ」と指摘。

アメリカは「熱消毒されてるから平気さ!」と言い放った。

「じゃあ…ピムスは」

「アルコール消毒さ!」

「バイ菌みたいな扱いするなよ!!」

味音痴な兄弟が喧嘩を始めたので、大人しくアップルティーを飲む。美味しい。

「二人とも子供みたいだねぇ」

そう呟くロシアは、唇の端と頬にマフィンについてた生クリームを付けている。人の事を言えませんな。

「ロシア、ここに生クリームが付いてるよ」

「えー…Aが取ってよー」

ロシアが我儘を言ってきたので苦笑しながらハンカチを取り出すと、ロシアの顔面に布が良い音を立ててヒットした。

「よおロシア。紳士な俺が、お前の顔を綺麗にしてやるよ」

「…コルコルコルコルコルコル」

三つ巴…か。

布を顔に叩き付けてきたイギリスを睨み、即座に戦闘体制に入るロシア。激しい戦いになりそうだ。

もうどうしたら良いか悩んでいると、ドイツ達が呆れた顔を浮かべて歩いてきた。

「何してるんだあいつら…」

聞いてきたドイツに丁寧な説明をすると、彼は崩れ落ちた。

「えーと…ドイツ、胃薬要りますか?」

「…助かる」

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設定タグ:ヘタリア , ヤンデレ , 枢連   
作品ジャンル:ファンタジー
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ヴァーニャ(プロフ) - ぴーちゃんさん» コメントありがとうございます!自分の萌えの為にアレもこれもと欲望ごった煮で書き始めた為、アナザーキャラという変態たちを出していいのか不安でしたが、そう言っていただけると安心しましたし嬉しいです!更新は…気長にお待ち下さい(^^ゞ (2019年8月11日 17時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん - まだ御使いの9までしか読めてないけどこのシリーズ大好きです。何年か前からヘタリアにハマりっぱなしだし、もっとはやくから応援したかったです…。今さらですが応援してます、更新待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年8月9日 13時) (レス) id: 50f98fc46b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます!忙しいせいで更新が遅くなりすみません… (2019年6月14日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 待ってました〜〜〜〜!!!!!!!! (2019年6月9日 2時) (レス) id: dff1165fa4 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 嬉しいコメントありがとうございます!思っていたより長く続いてますが、これからも宜しくです! (2019年2月23日 18時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2018年11月20日 18時

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