６の世界【本当に悪い男】 ページ12
ユーリイさんは宇宙船から降りようとし、ふらふら壁にぶつかっている。
「ちょっとユーリイさん！出掛けるにしても休んでからにして！」
弱々しく首を横に振ったユーリイさん。休みたくない？何故…？嫌われてしまったのだろうか？
それにしては慈愛の目で私を見ているし、そもそも嫌われてしまうほどユーリイさんと話してもいない。
魔法を使ってユーリイさんの怪我の具合を視ようとしたら、優しく止められた。骨折とかしているみたいだし、ちゃんと見ないと駄目だと思うんだけど…
「A。ユーリイ君からは微かに魔法の気配がするよ。それも悪質そうな感じの」
「イヴァンが言うからには凶悪な魔法だろうね！…だからって放置は嫌なんだけどなぁ」
「ならA！機械の出番なんだぞ！なんでも魔法で解決は良くないよ！」
元気なアメリカさんの意見を聞き入れ、ユーリイさんを治療所に連れていく事にした。
けれどユーリイさんは、弱々しいとはいえやたらと暴れ、何故か行く事を拒んでいる。
魔法は駄目、機械は駄目。治療行為を拒んでいるというより…他のなにかを拒んでいる？
困っていると、ヘルズ闇医者が「我輩に任せろ」とか言い出した。
思わず駄目だと言いそうになったけど、なんだか任せた方がいい気がしてならない。白魔導師さんも、性格がアレじゃなきゃ一流の腕前だと言っていたし…
「…お願いして大丈夫？」
「だぁいじょうぶだ！我輩の治療テクニックを見せてやろう！」
そう言って先ず取り出したのは薬。
迷わず薬入りの注射器をぶっ刺し、ユーリイさんが大人しくなってからメスを腹にぶっ刺した。
イギリスが青ざめてしまうくらいに大胆な手つきだった。けれど中から…メスをぶっ刺して割いた腹の中から出てきた爆弾で、白い顔へ進化した。
「我輩には良くないものを見通す治療の神の目が宿っている。その目は…癌やポリープといったポピュラーなものから、こういった異物も見通せるのだ」
腹を縫って綺麗にしてから、頭を切開し始めるヘルズ闇医者。少しして発信器のようなものや、頭蓋骨に直接掘られた魔法陣を発見した。
ついでに苦手なぐろい物を見てしまい、鳥肌が立ちっぱなしの私が居る。
とりあえず…
ユーリイさんに色々取り付けたのは、ヴィクターじゃなくてアレンの方らしい事が解った。
ユーリイさんは四散しても回復するので、他愛ない嫌がらせの類い程度の爆弾だと判明した。しかも魔法を掛けたりレントゲン撮ったりしたら爆発するようだ。
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ヴァーニャ(プロフ) - ぴーちゃんさん» コメントありがとうございます！自分の萌えの為にアレもこれもと欲望ごった煮で書き始めた為、アナザーキャラという変態たちを出していいのか不安でしたが、そう言っていただけると安心しましたし嬉しいです！更新は…気長にお待ち下さい(^^ゞ (2019年8月11日 17時) (
レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん - まだ御使いの9までしか読めてないけどこのシリーズ大好きです。何年か前からヘタリアにハマりっぱなしだし、もっとはやくから応援したかったです…。今さらですが応援してます、更新待ってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年8月9日 13時) (レス) id: 50f98fc46b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます！忙しいせいで更新が遅くなりすみません… (2019年6月14日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 待ってました〜〜〜〜！！！！！！！！ (2019年6月9日 2時) (レス) id: dff1165fa4 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 嬉しいコメントありがとうございます！思っていたより長く続いてますが、これからも宜しくです！ (2019年2月23日 18時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2018年11月20日 18時
