それぞれの想い ページ7
「えっ…と…さっきはなんかいきなりすみませんでした!」
先程のキスに頬を赤らめたまま、修吾さんは早口で謝罪し、俺らに頭を下げる。
「僕は金原修吾 と言います。3年生の担任してます22歳です!」
「修吾は俺の嫁です。俺が26だから年の差4歳で…」
「ちょっ、まだ僕は涼丘先生の嫁になった覚えないです!」
入学してきて早々にイチャラブを見せつけられているが。
この前の電車の中みたいに(1話参照)、イラッとしない。
この前とは状況が違うから、ってのもあるかもしれないけれど…
何だろう、この気持ち。
––––––––––––––
「あの。俺3年生の佐原智人といいます。担任は金原先生ですよね?」
先生二人のイチャイチャ空間に口を挟みにくい中、
智人が口を開いた。
「あぁうん。よろしくね!佐原君」
「智人でいいですよ、“ 修吾先生 ” 」
そうやって言う智人の顔は、いつもの笑顔とは違う。
何か、不思議な笑顔。
「…まぁずっと職員室にいてもあれですし、
そろそろ行きましょうか。A君は俺についてきて」
「そうですね!じゃあ智人君は俺についてきてね」
「伊東さんはこの後予定とかありますか?
もしよかったら授業を」
先程から一言も発さず、フリーズ状態の伊東さんに涼丘先生が声をかける。
「あっすみません…仕事がありましてですね…」
はっと我に返った伊東さんが答える。
そういえば伊東さんは何の仕事をしているんだろう。
また聞いてみよ。
「そうですか…またご予定が空きましたら是非!
見に来てくださいね!」
金原先生の爽やかスマイルに伊東さんは
また、顔を真っ赤にする。
「んじゃ、A君、智人君!頑張ってね!」
伊東さんは先生2人に軽く会釈し、俺らに手を振って帰っていく。
––––––––––––
俺は涼丘先生に、智人は金原先生についていくので、
ここでしばしのお別れだ。
俺と智人はハイタッチを交わし、それぞれの先生についていく。
さあ、クラスメイトはどんなヤツらだろう。
先生でさえあれだけの個性があるんだから、
生徒もきっと個性が強いんだろうな。
と考えているうちに教室の扉の前についていた。
気持ちを落ち着けて。
よーし。いざ、教室へ!
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(♪( ´▽`)
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小木@三色団子派 - この話面白いですね!俺もラッププロジェクトのやつ大っっ好き何です!俺の推しは、空却です!ナゴヤは全員好きっ。 (2020年10月6日 5時) (レス) id: 2cf25ba2b0 (このIDを非表示/違反報告)
Ysn - 蒼斗さん» 読ませていただきました!続き楽しみに待ってますね! (2019年9月25日 1時) (レス) id: 425b77ee4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - Ysnさん» はい。 オリジナル作品の題名は、触手の牢屋と言います。 (2019年9月23日 8時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
Ysn - 蒼斗さん» ありがたいです!是非教えてもらえるとありがたいです! (2019年9月23日 8時) (レス) id: 425b77ee4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - Ysnさん» はい! 作者さんのペースで大丈夫です。 私もオリジナル作品を書いているので良かったら題名の方を教えますか? 突然、すみません... (2019年9月22日 19時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ysn | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2018年8月16日 12時