好奇心 ページ5
「BL…」
俺らの眼前には、「B」と「Ｌ」がでかでかと表記されている校門が立ちはだかっている。
「あっ心配しないで大丈夫だから！確かにBLだけど別にそういう人達だけが通う高校ではないと思うよ！公式ホームページとか見る限り！」
伊東さんは満面の笑みで答える。
「今伊東さんが言ったことから察すると…そういう系もいるかも…ってこったな」
「智人、そういう系って…」
「まぁ、ほも…とかって感じ…じゃね？」
俺はそう大してBLに詳しいわけじゃないし、
智人もそういうの興味なさそうだし。
でも、こっちに引っ越してくる前、高校を決める際に。
智人がリクエストしたのは「アパートから近い高校」
俺がリクエストしたのは「男子校」
男子校なんて結構ワガママな要求をしてしまったのは俺の方だから、なんでなんだ、と不満をいうのはダメだ。
覚悟を決めなきゃ。
「おーいA君？シリアスになってるよ？」
伊東さんが俺の顔を覗き込み、そう言った。
ドキッとして反射的に智人の方を振り向く。
すると智人は
「A、自分の性格思い出せよ。
『僕の長所は好奇心があることです』だろ？」
ニッと笑いそう言った。
「BLってことは置いといてさ。
お前の苦手な、女子もいないじゃん。」
そうだ。ここは男子校。俺の苦手な“女子”もいない。
そして兄、智人がいる。
この条件、BLに慣れれば十分に青春できるんじゃね…？
そう考えると体がうずうずしてきた。
まだ得体の知れない未開の地での冒険みたいな感じ。
買ったばかりのゲーム始める時みたいに、すごく好奇心があおられる。
ワクワクしてきた。さっきまでの心配は何だったのか。
「伊東さん、智人！早く校舎に！」
「そうだね！内心私もワクワクしてる」
「よし行こう。
伊東さん、そうだね！の後なんか言いましたか？」
「あっ…ううん何も言ってない」
そんな会話をしながら校舎に向かって歩いていく。
だがこの時、まだAは、
この高校のBLの恐ろしさを知るよしもなかった。
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ハンガーラック
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(♪( ´▽｀)
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小木@三色団子派 - この話面白いですね！俺もラッププロジェクトのやつ大っっ好き何です！俺の推しは、空却です！ナゴヤは全員好きっ。 (2020年10月6日 5時) (
レス) id: 2cf25ba2b0 (このIDを非表示/違反報告)
Ysn - 蒼斗さん» 読ませていただきました！続き楽しみに待ってますね！ (2019年9月25日 1時) (レス) id: 425b77ee4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - Ysnさん» はい。 オリジナル作品の題名は、触手の牢屋と言います。 (2019年9月23日 8時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
Ysn - 蒼斗さん» ありがたいです！是非教えてもらえるとありがたいです！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: 425b77ee4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - Ysnさん» はい! 作者さんのペースで大丈夫です。 私もオリジナル作品を書いているので良かったら題名の方を教えますか？ 突然、すみません... (2019年9月22日 19時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ysn | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2018年8月16日 12時
