なんかおかしい ページ40
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吉野の事が好き、？
……え、ないよね？
ないない。大丈夫。
私グループ内恋愛しないって武者の時決めたの。
大丈夫。
「んで？ほくちゃんの様子がおかしい、だっけ？」
「うん。頭打った？大丈夫？ってぐらい。」
「Aさんもありましたよね、そういう時」
「……え、あったっけ？」
うんうん、とみんなで頷くGENEたち。
えぇ、そんなことあったっけ……。
「気づいてないだけでほくちゃんも相談しに来ましたよ」
「え、うそ、」
「ほら、あの時。Aさんにストーカーいた時。」
「……出てた？」
「「「めちゃくちゃ」」」
「うそーん、……。」
確かにあの時のAさんそっくり、と片寄。
……わんちゃんそっくりのレベル超えてる説。
「……いや、まさかね、(笑)」
「なに、Aがほくちゃん好きって？」
「違うわ。……考えたくないけどさ。あのときの私と“そっくり”じゃなくて“同じ”だったりして」
「「「……ありえる」」」
そうだとしたらさ、大量の写真ポストに入ってるじゃん？
え、だから朝起きたらもう居ないの？
え、そこまでおなじ？
「……どうしよう、早く気づいてあげればよかった、」
「まぁな、そん時はたまたまほくちゃんに見つかってしまったんやろ？せやったら今知らないのはしゃーないんちゃうん」
「しゃーなくないですよ、外出できないぐらい怖いんですよ、！」
……だから散歩行きたがらないのか。
最近の変な吉野と、前の私。
どんどん繋がっていく。
ご飯食べたら自分の部屋にこもるのはボロが出てバレたくないから。
お散歩に行きたがらないのは外に出れないぐらい怖いから。
ゲームしてても一切邪魔してこないのは気にならないぐらい悩んでるから。
自分から背中向けて寝てるのは寝れない自分を隠してるから。
私が起きたらもう既にベッドから抜け出してるのは、ポストを誰よりも早く確認してるから。
「……一人で抱え込ませて最低だ、私」
「隠してたら気づかないもんやで。ほくちゃんにバレたんは、ほくちゃんがAのことが大好きやったから」
ほくちゃんがベタベタしてなきゃAのストーカーにも気づいてないよ、と珍しく真面目なことを言う龍友さん。
メンバーなのに、一緒にいる時間一番長いのに、なんで気づいてあげられなかったんだろ。
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作者名：L
| 作成日時：2020年3月27日 21時
