年上を墜としたい ページ33
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「……年上ねぇ。」
「どうやったら堕ちますかね」
ただいま、涼太さんと飲み会中。
Aさんをどうしても堕としたくて、ちょっと相談してみた。
「どーせAさんでしょ?」
「っ、いや、違いますよ!友達の話です!」
「んふ、はいはい、友達ね(笑)」
でも俺Aさんより年下だけどね、と笑いながらワインを飲む涼太さん。
かっこいい。惚れそう。
「確かにAさん堕とすのは大変そうだよね」
「それはもう、……あ、いや、Aさんじゃないです!」
「あぁ、ごめんごめん(笑)」
やっぱりAさんって俺みたいなガキは興味無いのかな……。
いやいや、そう聞いたわけじゃないから。
諦めるのはまだちょっと早い。うん。多分……。
「その人年下が好みなら望みはあるけどさ、年上好きだったら、ね?」
「……どっちが好きなんだろう、」
「でもまぁ大丈夫じゃない?2人とも仲良さそうだし」
「仲良いんですかね。クソガキかアホくとか吉野って呼ばれてますよ?」
「めっちゃ仲良いじゃん、他のメンバーはただの呼び捨てでしょ?」
「まぁそうなんですけど……あ、ちが、Aさんじゃないですって!」
「ははっ、ごめんごめん(笑)」
完全に遊ばれちゃってる俺。
まぁAさんのことなんだけど。
もうAさんを堕としたい。切実に。
いつまでもクソガキの吉野ア北人じゃ嫌だもん。
「どうすればAさん堕ちますかね」
「お、認めたね。Aさんなぁ、謎だよね、あの人」
「そうなんですよ、謎なんですよ。offは昼間まで寝てるし、起きたと思えば音楽聴いてるし、Aさんのベッドに潜り込んだら背中向けられるし、全然構ってくれなくて……」
「ごめん、ちょっとツッコミどころ満載すぎるよ。え、めっちゃ知ってんじゃん」
「そうですか?僕Aさん大好きだからかな……」
「めっちゃオープンだね。逆に清々しいわ」
いつも使ってるちっちゃくてやっすい目覚ましでしか起きれなくて、
起きたら絶対Fandango踊れちゃうぐらい寝起きはめちゃくちゃ良くて、
俺を起こす時はめちゃくちゃ優しく頭撫でてからで、
俺が起きてから1番にすることは“リビングのソファでグダグダする”で、
仕事から帰ってきたらまずは1時間以上ソファかベッドで寝て、……
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作者名:L | 作成日時:2020年3月27日 21時