イメチェン ページ27
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まこっちゃんがお風呂に入っている間、私もダッシュでもうひとつのお風呂に走る。
あー、明日の吉野は面倒くさそう。
でも今日はまこっちゃんの日なの。
今日いちばんめんどくさいのはまこっちゃん。そう。
明日のことは明日考えればいいの。
お風呂から出て、部屋に入ると既にベッドに腰掛けているまこっちゃん。
あ。そうだ。
まこっちゃんって背高いんだった。
大丈夫かな、私のベッド入るかな。
「Aさん遅い」
「ごめんごめん、髪の毛ちょーっと濡れちゃって乾かしてた」
「……。」
地雷踏んだ。
今髪の毛の話題出さない方がいい感じだわ。
「Aさん」
「ん?……っ、おぉ、急だなぁ、(笑)」
んー、と後ろから抱きついてくるまこっちゃん。
そしてスンスン私の髪の毛の匂いを嗅ぐ。
恥ずかし、(笑)
「……いつもの匂いじゃない、」
「これいや?」
「いや、……じゃない、けど。」
「びびったぁ、嫌って言われたかと思った」
「でもいつもの匂いがいい」
一緒がいいの、と私の肩におでこを乗せるまこっちゃん。
可愛くない?え、可愛くない?
同じ匂いがいいって可愛くない?
なんだよお前、吉野と何が違うの?()
「Aさん」
「ん?」
「眠たい」
「……寝て?」
「一緒に寝るの」
「あ、そっか。寝るんだもんね、」
やっとの事で2人並んでベッドに横になった。
……むすっとした顔がいつもの可愛い顔に戻ってないのはなぜた。
「……北人さんの匂いする、やだ」
「気にしないの」
「気になる」
「眠いんでしょ、早く寝よ」
「んー、……」
早くもうとうとし始めるまこっちゃん。
可愛いなぁ、ほんとに。
最年少って感じ。
生意気なところもまたよい。
「Aさんおやすみ」
「ん、おやすみ」
「明日北人さんのご機嫌取り頑張ってね」
「ふは、ありがと(笑)」
「……ふんっ」
「もー、ごめんて。ね?じゃあ次は一緒に行こ?」
「……。」
「じゃあ今からお散歩、」
「行く!」
「ちょっろ。」
「Aさん、それ言うたらあかんやつ」
「なんとでも言え!」
「……はぁ、」
吉野のご機嫌取り完了です。
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作者名:L | 作成日時:2020年3月27日 21時