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イメチェン ページ26

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「ゆってほしかった」

「ごめんて」

「……ふんっ」

「怒んないでー、(笑)」



いつもより一層可愛くなったAさんが作ったご飯をみんなで食べた後、ゆっくりしていたら始まったAさん主催、参加者Aさん、まこの長谷川慎慰め会。


巻き込まれたらめんどくさいよー。絶対。

だってみんな危険を察知して2人が座るソファから離れていったもん。



「父さんに言ったら無料だよ?」

「それは申し訳ないじゃん」

「別に、どうせ俺の小遣い減るだけだし」

「それはまこっちゃんに申し訳ないじゃん。てかまこっちゃんお小遣い制なの。可愛い」

「別に小遣い制じゃないけど、」

「「「(ちゃうんかい。)」」」



Aさんは全力でまこを構ってるけど、むすっとするまこの顔は治らない。

しょうがないなぁ。

お兄ちゃん、動きます。



「AさんAさん」

「?」



まこを適当に放置して、Aさんはちょこちょここっちに歩いてきた。



「___、」

「えぇっ、……」

「やってみる価値はありますよ」

「……まぁまこっちゃん単純そうだもんね」

「誰が単純そうですって?」

「北人さんは適当に樹に預けとけば大丈夫です」

「「なんか嫌な予感する」」



「……まこっちゃん?」

「……。」

「今日一緒に、」

「やだ!だめ!むり!」

「吉野うるさい。一緒に、」

「うわぁぁああああっ」

「うるっさい!一緒に寝よ?」



北人さん、撃沈。

カーペットの上で倒れる北人さんの背中をポンポンと叩く壱馬さん。

そして壱馬さんがスマホの画面を見せると一瞬で起き上がる北人さん。



「……、」

「まこっちゃん照れてる、かわいい」

「……風呂入ってきます。」

「「「はやっ。」」」



「ありがと、しょへ」

「じゃあ今度は北人さんのご機嫌取りですねっ」

「なんか考えあるんでしょ?」

「キンチョウデスカ?」

「え?」

「え?」

「……。」

「……。」

「………………いっちゃん頼んだ!」

「あ、逃げた」



ぴゅんっ、とAさんは走ってリビングから出ていった。

めんどくさいこと(北人さんのご機嫌取り)から全力で逃げちゃうAさん。

かわいい。(?)


なんで俺、と今度は樹がむすっとしたのは言うまでもない。









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作者名:L | 作成日時:2020年3月27日 21時

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