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スランプ ページ19

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「ゆうちゃん、Aちゃんみたいになりたくてね、あれ、あそこでダンスはじめたの」

「あー、EXPGかな」

「それ!Aちゃんきてくれないかなぁ」



今隣にいるんだけどなぁ。(笑)

まぁ近いうちにダンスしてるゆうちゃんに会いに行こっかなぁとか思ってみたり。



「じゃあ私Aちゃんとお友達だから言っとくね?」

「え!Aちゃんとおともだちなの?いーなぁー」

「んふ、ゆうちゃんAちゃんとももうお友達だね」



頭にハテナを浮かべるゆうちゃん。

そりゃあそっか、文脈壊滅的だからわかんないよね、(笑)

まぁいっか、またいつか分かればいいよ。



「Aちゃんね、かっこいくてかわいいの」

「へぇ、そっか、(笑)」

「おどってるときはかっこいくてね、ほくちゃんとあそんでるときはかわいいの」

「、(笑)」

「ままはかずくんすきなの!」

「かずくんねぇ、かっこいいよねぇ。男らしくて惚れちゃいそう」

「ほれちゃうの?おねぇちゃんかずくんすき?」

「んー、好き、ではないかなぁ、(笑)」

「えー、きらい?じゃあだれがすき?」

「嫌いでもないなぁ、誰だろうねぇ、(笑)」



めちゃくちゃ照れくさいなぁこれ、(笑)

でもちょっとだけ、さっきまでのぐちゃぐちゃだった気持ちが軽くなったかも。

ちびっこパワーってすごい。



「かずくんは声が好きかなぁ」

「ゆうちゃんも!」

「ゆうちゃんも?(笑)」

「ゆう?!」



しばらく2人でお話していると、お母さんらしき人が駆け寄ってきた。

そしてお母さんはペコペコ頭を下げて言う。



「ありがとうございます、」

「いえいえ、めちゃくちゃ癒されました(笑)」

「あ、え、」

「ふふ、(笑)」



ゆうちゃんはお母さんそっくりだなぁ。(笑)

私だとわかった瞬間、目がキラキラし始めた。



「ゆうちゃんこれあげる」

「え、いいの?」

「いいよ。AちゃんEXPG来た時それかぶって一緒に踊ってあげて?」

「うん!」



ばいばい、と黒いバケハを大切そうに被るゆうちゃんとお母さんにお別れをして、夜中のお散歩開始。

さっきよりも何百倍も心が浄化されて、もう今ならなんでも出来そう。









「……Aちゃんはかずくんの声が好きなんや」

「うわっ!マジでビビるからやめてよ、……」

「んふ、ごめんて」



いいこと聞いたわぁ、とニヤニヤ壱馬。

最悪。ほんとに。

はぁ、……。









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作者名:L | 作成日時:2020年3月27日 21時

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