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北根壊が開久に居候して3日目。
Aは、随分と暇なので教室を抜け出して商店街を歩いていた。
「うわぁ、結構人いるんだなぁ…」
しばらく歩き続け、段々と足が疲れてきたことに気付き、近くのサテンを探す。
しかしまぁ、来たばっかりの自分に、ここらへんのことはよく分らない。
誰かに聞くのが1番早いと踏んだ彼女は、
いい人はいないか…と、
前から歩いてくる鮮やかなブルーのブレザーを着た男子生徒二人に声をかけた。
「あの…すみませんちょっと道をお聞きしてもよろしいですか？」
他所行きの笑顔で、愛想よく聞くAを見て、男二人は一瞬目を合わせる。
暫くして大きな男の方が目をかっ開き、大声をあげた。
「かぁぁぁぁぁっ！！谷川、見てくれこの綺麗な女性を！！！」
そう叫んだのは大きな男の方、今井勝俊。
紅羽高校の三年生で、怪力ゴリラである。
見た目通りのツッパリだ。
「え」
Aは苦笑した。
この人めちゃくちゃ声が大きい…。
彼女の困った表情を見て、
慌てて落ち着かせようとするのは小さい人の方、谷川安夫。今井の子分である。
「確かに美人ですけど！声が大きいです！
びっくりしちゃうでしょ？…ごめんなさいお姉さん」
Aは、谷川に常識があるようなので少し安心して胸を撫で下ろした。
「あぁ、いえ。気にしてません」
ただ、変な人達だなと再度苦笑する。
「…見たことない制服ですね。旅行か何かですか？」
モスグリーンの制服を珍しそうに見つめられて、Aは曖昧に答えた。
「あぁ、まぁそんな所です。校舎で色々ありまして。…それより、サテンに行きたいんですけど…」
さらりと話題を戻すと、谷川はハッとして
手を叩いた。
「…道案内でしたね。サテンは…1番近い所だとこの道をまっすぐ行ってあの赤い看板を右です。直ぐそこですけど、よかったら案内します！」
思っていたよりも紳士的な対応をされてちょっと拍子抜けしつつも、案内してくれるというなら…とAは素直に甘えることにした。
「本当ですか？ありがとうございます」
行きましょうか…と二人で足を動かそうとした所で、二度目の大声が上がる。
「谷川ぁぁぁぁぁ！」
すっかり蚊帳の外にされていた今井だった。
「なんなんですか…また大声出して！」
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ひんやりだんご(プロフ) - さ??♀?さん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2022年3月27日 20時) (
レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - 子猫さん» 応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )検討させていただきますね！ (2022年3月27日 20時) (レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - 最高です！ (2021年5月23日 2時) (レス) id: 74c8bfbc36 (このIDを非表示/違反報告)
子猫 - 凄く面白くて一気に読んでしまいました！北根の小説全然ないから嬉しいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ理子ちゃんと夢主が戦うのも凄く見てみたいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ書いてください！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 54bec7b90e (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご - Luaさん» 楽しんでいただけて良かったです！これからも応援宜しくお願いします！ (2020年9月20日 15時) (レス) id: 6187d0d719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2020年7月23日 17時
