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「てかさ、Aも自己紹介しておかなくてよかったのかよ？一応お前も頭なわけだし」
大嶽が生徒にメンチをきりながらAに尋ねる。
「いやぁ…柳に聞いて？」
苦笑するAを見た後、大嶽は促すように柳を見た。
「…ダメに決まってんだろ。馬鹿が寄ってたかってくんだろうが」
ため息をついた柳は、Aの頭に手を置いた。
まるで子供が、大事な宝物を誰にも触らせまいと守るかのように。
「心配性なんだから…私が強いのは柳が1番分かってるでしょ？」
こう見えて沢山の修羅場をくぐってきた。
殺されそうになったこともあるが、必ず最後には勝利を掴んできたのだ。
そこらのツッパリには到底負ける気がしない。
と、Aは心の中で思った。
「まぁ、ここにはお前と勝負出来るほど骨のある奴はいないだろうよ」
柳は歩きながら言う。
Aは何処か物言いたげな目をしていたが、
大嶽は言い聞かせるように声を大きくして言った。
「うちの紅一点が出る幕でもねぇか」
きっと柳は、Aが怪我を負うのを恐れている。
とりあえずここで安全に動けるようになるまでは、派手にAを動かしてはいけない。
と、大嶽は静かに心の中で悟った。
安心しろ、と柳に言う代わりに、Aの頭に大きな手を乗せた。
「重たいって……まぁ、私強い奴にしか興味無いし」
何処までも強気なAを見た柳と大嶽は、こいつが仲間で本当によかったと思った。
「他に目立つ高校は？」
Aは足を止めず柳に問いかける。
「紅高ってのが情報不足でわかんねぇが、どうやら今井ってのが仕切ってるらしい」
なるほどね、と頷くAに、今度は大嶽がかぶせた。
「で？その智司と相良と香取ってのを倒したのはだれなんだよ」
柳は声のトーンを変えて答えた。
「三橋と伊藤。
軟葉高校の三橋と伊藤だ」
「よく聞くやつらだ」
「有名人だよね」
それで、どうするの？、とAの目が言っていた。
柳が答える。
「今までは遠くて手ぇだせなかったがよ、勢力拡大の為には、つぶしとかないといかんわな」
三人の体温は上がっていた。
自分達が、興奮していることに気付いたのである。
さぁ、どうやって乗っ取ろうか。
楽しい居候生活の始まりである。
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ひんやりだんご(プロフ) - さ??♀?さん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2022年3月27日 20時) (
レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - 子猫さん» 応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )検討させていただきますね！ (2022年3月27日 20時) (レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - 最高です！ (2021年5月23日 2時) (レス) id: 74c8bfbc36 (このIDを非表示/違反報告)
子猫 - 凄く面白くて一気に読んでしまいました！北根の小説全然ないから嬉しいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ理子ちゃんと夢主が戦うのも凄く見てみたいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ書いてください！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 54bec7b90e (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご - Luaさん» 楽しんでいただけて良かったです！これからも応援宜しくお願いします！ (2020年9月20日 15時) (レス) id: 6187d0d719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2020年7月23日 17時
