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柳は心底がっかりした様子だった。
悟はまだ状況を理解出来ずに、動揺している。
一人血だらけの今井が、説明した。
「おいチビッコ。お前どうやら、ハメられたらしいぜ」
「…そんな」
「あいつがナイフで刺した罪ひっかぶって、自首しに行ったんだってな。馬鹿か！おまえみてえな奴が警察に行ったって、相手にされるわけねえだろ！」
叱り飛ばされた悟は、情けなさそうに呟く。
「名前が割れてるから、君じゃないのは分かってるって……」
その言い訳に、柳がキレた。
「おい悟、ちゃんとやれよ。今までの奴らはちゃんと恩返ししてくれたぜ？お前はとことん、使えねえ野郎だな！」
柳は手に持っていたナイフを悟目掛けて投げつける。
とっさにかばったのは女子生徒だった。
その華奢な腕を、ナイフがかすめる。
命中こそしなかったものの、セーラー服の袖に切り傷が出来ていた。
Aは驚いて手を叩く。
まさかこの女子生徒にかばう度胸があるとは思っていなかったのである。
女子生徒の傷を見た三橋の怒りが頂点に達する。
「このガキーッ！」
三橋の突進に、柳はまた腕を振った。
ナイフがほうきの穂をすりぬけ、彼の頬に血がにじむ。
Aは息をのんだ。
ついにこの二人の決闘が始まる。
次はどちらが仕掛けるのかとワクワクしていると、そこへ丁度調査中の刑事がやってきた。
「君、柳君だよね？」
柳とAは顔を見合わせた。
ここで捕まるのはまずい。
「お前絶対許さねえ」
柳はそう悟に言い残し、Aと下っぱを連れて路地を後にした。
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ひんやりだんご(プロフ) - さ??♀?さん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2022年3月27日 20時) (
レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - 子猫さん» 応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )検討させていただきますね！ (2022年3月27日 20時) (レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - 最高です！ (2021年5月23日 2時) (レス) id: 74c8bfbc36 (このIDを非表示/違反報告)
子猫 - 凄く面白くて一気に読んでしまいました！北根の小説全然ないから嬉しいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ理子ちゃんと夢主が戦うのも凄く見てみたいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ書いてください！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 54bec7b90e (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご - Luaさん» 楽しんでいただけて良かったです！これからも応援宜しくお願いします！ (2020年9月20日 15時) (レス) id: 6187d0d719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2020年7月23日 17時
