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「噂からして鬼のようなやつかと思えば、ヘラヘラしちゃって」
一人の下っぱが、倒れている開久の生徒をつかみ上げて、三橋目掛けてぶん投げた。
しかし、三橋はそれを事もあろうにガシッと受け止めて、相手を掴んだままグルグルと回転。
ハンマー投げのハンマーのように投げ返した。
「何すんだてめえええええ！」
北根壊生徒は吠える。
「こっちの台詞じゃあああ！」
三橋も吠える。
Aは三橋という男に少し興味を取り戻した。
「てか…だれだ、てめえは」
三橋は突っかかる下っぱに向かってそう言いながら、面倒臭そうに頭をかく。
「おや。お耳に入ってませんか？開久に間借りしてる北根壊のもんですよ」
おちょくったように自己紹介をする北根壊生徒に、三橋はイライラした様子で即答した。
「そんなもん耳に入るか、ボケ。俺の耳はな、自分にものすごく都合のいい情報だけはいってくるようになっとんのじゃ。…あ、勿論Aさんの情報は優先的に耳に入るようになってますのでご安心ください！」
「あ、どうも」
律儀に返事をするAを見て、
相手してんじゃねえよ、と大嶽はこついた。
「この野郎…せまい範囲で天下とった気になってんじゃねえぞっ！」
下っぱは突っ込んでいく。
三橋は最初に殴った相手の手を盾に使いながら、まとめて叩き潰した。
「うぉおおおおおおおおお！」
三橋の叫びが町中にこだまする。
「お前らになんか興味ないんじゃ！俺はAさんとお話しがしたいのじゃ！」
するとそこへ、傍観者だった二人目の男がまだ興奮している三橋をなだめにはいる。
勝負あったと判断したのだ。
「こらこら、三橋くん。そのへんにしておきなさい…」
その男は、膝下まである長ランに身を包み、長髪をツンツンに逆立ててセットしていた。
三橋とともに喧嘩で軟葉高校の頂点にたった相棒、伊藤真司である。
こちらは頑固そうで、真面目なツッパリだなとAは思う。
気楽な三橋とは対象的だ。
この二人が噂の三橋と伊藤。
目の前で言い争う二人を前に、
なるほど凸凹コンビだからこそ強いのかとAは何故かこの状況で一人納得した。
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ひんやりだんご(プロフ) - さ??♀?さん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2022年3月27日 20時) (
レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - 子猫さん» 応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )検討させていただきますね！ (2022年3月27日 20時) (レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - 最高です！ (2021年5月23日 2時) (レス) id: 74c8bfbc36 (このIDを非表示/違反報告)
子猫 - 凄く面白くて一気に読んでしまいました！北根の小説全然ないから嬉しいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ理子ちゃんと夢主が戦うのも凄く見てみたいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ書いてください！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 54bec7b90e (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご - Luaさん» 楽しんでいただけて良かったです！これからも応援宜しくお願いします！ (2020年9月20日 15時) (レス) id: 6187d0d719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2020年7月23日 17時
