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シンガポールに到着して大型バスに生徒が乗っていくのを確認。
バスの中では河合先生が点呼を取っている。
私も乗り込んだ。
「A先生隣どうぞ」
と河合先生に言われた。
「ありがとうございます。」
河合先生の隣に座った。
バスは走り出して現地ガイドが片言の日本語で話している。
ホテルに着き生徒が部屋に行くのを見送り私も部屋に行く。
一番エレベーターに近い部屋で外を見ると海の向こう側にマーライオンが見える。
集合時間の10分ほど前に部屋を出るとそこにははっしーと同じクラスの派手めな女の子達が5人ほど居た。
「先生、ちょっといいですか?」
『なに?』
「橋本くんと仲良すぎですよ。
学校にも一緒に来てるし、今回だって橋本くんの為に来たんですよね?
私たちの中では橋本くんには近づき過ぎないって暗黙のルールがあります。
見守るだけ、自分のものにしないっていうルールがあるんです。
先生は関わりすぎです。」
と言われた。
この子の言い方なカチンと来た。
『ねぇ、橋本くんは熱帯魚とかみたいな鑑賞魚かなにかなの?
そんなルール守らない人いるでしょ?
もしそれで橋本くんがOKしちゃったら貴女たちは諦められるの?
考え方見直した方がいいんじゃない??』
「先生、橋本くんのこと好きなんですか?」
『まさか。一生徒よ。』
その時…
「先生、そろそろ集合時間ですよ!」
そう言ってくれたのははっしーの隣のクラスの子。
とにかく可愛い系。
最近この子とはっしーがよく話しているのを見る。
お互いいつも楽しそう。
ちょっと羨ましかったりする。
帰る時、はっしーと話していても私が出て行くとはっしーとバイバイして先に帰る子。
『ありがとう』
私はロビーへ行き時間になると各先生たちは点呼を取る。
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作者名:197651549 | 作成日時:2017年9月23日 1時