保健室 1 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:26,537 hit

3 ページ3

．

今日は実家へ帰宅。
帰宅すると弟が寝転がりながらファッション誌を見ている。特に見るつもりはなかったけれど視界に入った。

『それって誰！？！？』

「ryosukeだよ。読者モデルだよ。知ってるの…？」

『似てる人を知ってるだけ。有名？』

「それなりに。」

『この人が載ってる雑誌1冊貸して！！』

私は翌日弟から借りた雑誌を持って学校へ行った。
いつも通り保健室へ行く。

たまに来る体育の授業で怪我した子を手当てしたりして
昼休みを迎えた。
一人寂しくお弁当を食べようと椅子に座った直後…。

ノックもせずに引戸がガラっと音を立てて開いた。
「A、僕のこと探しに来た人にはいないって言って」
そう言ってベットに入り周りのカーテンを閉めた。
そして手だけ出してビニール袋を渡された。

『あっ、はい』
渡されたビニール袋を受け取る。

その直後だった

ノックがされ引戸がガラっと音を立てて開いた。
「はっしー来てませんか？」

『キミは…？』

「2年の佐久間です」

『橋本くんなら来てないけど。』

「わかりました。ありがとうございます。」
そう言い引戸が閉まった。

『行ったけどあの子？』

「そうそう。Aもこれからご飯？」

『そうだけど…。っていうか呼び捨てしないの！』

「一緒に食べよう！」
呼び捨ての件は完全無視。
橋本くんはベットから出て私からビニール袋を受け取り私が座ろうと思っていたところの向かい側に座る。
私も椅子に座った。
そしてお弁当箱を開ける。
『なんで佐久間くんに探されてたの？』

「放課後のお誘いってやつ…？」
そう言いながらパンを食べている。

『行けばいいじゃん。』

「A秘密知ってるくせにそう言うこと言うんだ。」

『えっ？』

「惚けてもムダ。」
そう言って私のバッグを指差した。
指差したバッグを見ると弟から借りた雑誌が少し出ていた。

『この雑誌に載っているryosukeってやっぱり橋本くんなの…？』

「そうだよ。」

．