8*ツンデレな先輩を拝みたい ページ8
「先輩、デートしませんか」
「却下」
「えへへ、いつにしますかぁ？」
「貴方の頭はお花畑ね」
先輩のお誘いを受け、帰りもこうして話して帰れるなんて夢みたいだ。
早く稼いでボーナスでたら指輪をプレゼントしよう。
家はどの辺に建てようかな。
うーん都会のマンションもいいけど、田舎でゆっくりするのもありだな。
「都会と田舎どっちがいいと思います？」
「え。何その質問。まぁ都会の方が利便性いいんじゃないの」
「そうですか、じゃあ都会のどこに住みますか」
「・・・御免何を言ってるのかさっぱり分からないわ」
先輩はあきれ顔でイチゴミルクを一口飲んでいた。
いいな、出来ることならイチゴミルクになりたい。
「勘違いしないでよ、今朝の話の続きをしたいのよ。赤坂は本当はいい考えを持ってるのにその言動のせいで馬鹿に見えるのよ」
「え？俺がイチゴミルクになりたいって考えがいいんですか」
「・・・御免何一つ伝わらない」
仕方ない、先輩が可愛すぎるから語彙力も何もなくなる。
尊すぎて涙が止まらなくなった。
「え何泣いてるの」
「神の降臨にとりあえず拝んでおきます」
はー好きが収まらない。とりあえず先輩は天使おぶ天使ってことで。
「帰ってもいい？」
「すみませんでした。話しましょう」
「全く、ギャップ差がひどいわね。今朝の続きなんだけど・・・」
駅までの間俺と先輩は不思議なくらいに話が途絶えなかった。
先輩は俺の意見を否定することなく、相槌を打ったりそういう考えもあるのかと肯定してくれた。
何だかんだ俺と話をしてくれる当たり、まだ可能性はあるってことでおけいですかね。
それとはまた違いますか。そうですか。
そんな感じで電車は逆方面なので俺は先輩をホームまで見送った。
「気を付けてくださいね。痴漢に合わないように」
「誰も狙わないわよ、こんな女」
「先輩は綺麗なんだから自覚を持ってください。じゃあまた」
電車に乗る先輩を見届けた。
手を振りながらドアが閉まっていくのを確認し、俺は階段を上ろうとした。
俺ははっきりと見た。
先輩が恥ずかしながら俺に手を振っているのを。
「あ〜あ〜あ〜」
俺は悶えた。
「可愛い生き物・・・幸せにする・・・ベストオブびゅてぃほーがーる・・・」
はーあ可愛い天使。
今日は金曜日、次会うのは月曜日になってしまうのか、早く会いたい。
9*あの日、俺は家を飛び出した→←7*憧れのヒロインと王子様
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルリアイス(プロフ) - 夢魔さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年1月11日 0時) (
レス) id: 0fcb288ad8 (このIDを非表示/違反報告)
夢魔 - 凄く面白かったです！ これからも応援してます！！ (2020年1月10日 23時) (レス) id: f6b046dcfc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルリ☆アイス | 作成日時：2019年10月28日 22時
