秘密のお話。 ページ48
「はぁ。まさか佐倉ちゃんに先越されるとはなー」
「結婚ですか？山田先輩そもそも彼氏いるんですか？」
「何年か前に彼氏と3年続いたけど、浮気されて別れた」
「マジすか」
赤坂と、佐倉先輩の結婚式翌日。
山田先輩の誘いで塩沢も含めて3人で居酒屋に行くことになった。
最初は談話しながらお酒を少しずつ飲んでいたが、山田先輩はすぐに酔っていた。
「山田先輩好きな人いないんですか？」
「・・・いたよ。彼もう結婚しちゃったけど」
「えっどんな人ですか」
「赤坂君」
「へー・・・って赤坂！？」
まさかの衝撃の真実に、俺と塩沢は目を合わせる。
全然そんな素振りを見せてなかったし、寧ろ後押ししていたような。
「初めて出来た後輩でさ、イケメンだし仕事もすぐこなせてたし。普通にかっこいいなって思っただけだけど。私を信頼して相談事してくれた時に気づいちゃってね」
そう言いながら笑う山田先輩の顔は切なくて、こっちまで泣いてしまいそうだ。
山田先輩は2人を思い浮かべながら話を続けた。
「それ以上に私は純粋に、二人の様子を見守っていたかった。その気持ちは嘘じゃないから赤坂君の相談事にもしっかりのれたと思う。2人とも好きだからさ」
「そんな、伝えないまま・・・」
なんて凄い優しい先輩なんだろう。
佐倉先輩を恨んでいた上司達はグチグチ言っていたのに。
「言ったよ」
「え」
「どうして引かないでいてくれるんですかって言うから、流れで好きだからって。まぁその後に冗談だって言ったけど。ま、彼は佐倉ちゃんといる方が幸せそうだし、私が入る余地はないよ。吹っ切れてる」
そしてスカッとした表情で笑った。
かと思いきや今度はニヤニヤしながら俺を見た。
「それはそうと水島君。水島君も赤坂君が結婚して寂しいんじゃないの？」
「・・・そうですよ！俺と赤坂と塩沢の3人で仲良かったのに！どうせこれからは佐倉先輩がっていって俺らとも遊ばなくなるんですよ！」
うわぁと泣き叫びながらお酒を飲んで飲みまくった。
赤坂の結婚に嬉しくも、寂しいのが心情だ。
だって赤坂は優しくてかっこいい、俺の自慢の友人なんだぜ。
「お前赤坂に冷たくされてたじゃん」
「だけど良い奴じゃんってお前も何泣いてるんだよ」
「俺だって赤坂取られて寂しいもん！」
「「うわああああん」」
「・・・何の話をしてたんだっけ」
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ルリアイス(プロフ) - 夢魔さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年1月11日 0時) (
レス) id: 0fcb288ad8 (このIDを非表示/違反報告)
夢魔 - 凄く面白かったです！ これからも応援してます！！ (2020年1月10日 23時) (レス) id: f6b046dcfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルリ☆アイス | 作成日時：2019年10月28日 22時
