胃薬が二十六錠 ページ34
鬼を斬る立場だった筈なのに、今は鬼狩りに斬られる立場になってしまったAちゃん。
何て可哀想で、哀れで、最低で…
最高なんだろう！
彼女は今でも人を喰う事を拒んでいる。
人だった時の情が残っているんだろうな。
でも、それをどうこう言う事はしない。
だって、一人の時に昔の事を思い出してすすり泣いているんだよ。
その時の泣き顔と言ったら…あぁ、思い出すだけでも気分が昂ぶる。
俺が守ってあげなくちゃ。
元''仲間''にAちゃんを斬らせないように。
鬼殺隊の剣士を殺して、その死体を持ってくる度に彼女の顔が歪む。
悲しそうな、同情しているような。
「ねぇAちゃん」
『…何ですか』
「嫌いって言ってても返事はしてくれるんだね」
『もう返事しませんよ』
「冗談だよ。…Aちゃん、俺と一緒にいようね」
『…貴方と居るくらいなら黒死牟さんと一緒にいた方がマシです』
「えぇ、酷いなぁ。でもさ、案外今のままでも悪くないって思ってるでしょ？」
『…どうでしょうね』
その虚ろな瞳にはもう二度と光は宿らない。
彼女が明るい所に出る事も無い。
夜と共に生きて、人を殺し。
今は拒んでいるが、その内空腹に負けて人を喰うだろう。
本物の鬼に成り下がって、あの方の血を貰い。
俺達と半永久的に一緒にいるんだ。
鬼狩り共になんか二度と触れさせない。
その為に両脚を斬り落とした。
鬼の血が薄いのか未だに回復はしていない。
けれど、その内…
自分で付けた跡を見つめ、彼女の首筋に顔を埋める。
…暖かい、生きている。
未だに人間の体温を持ち、優しい熱を感じさせる。
「ずぅっっと一緒にいようねー…Aちゃん」
『…好きにしたらどうですか』
「冷たいなぁ…あぁでも、君の体は暖かいね」
『…………。』
歪で、でもそれでいてどこか純粋な愛の形。
童磨さん好きすぎて書いてしまった…
童磨さんってヤンデレ似合うよね…((
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ぷりっつ - 夢主ちゃんのスカートが膝より高い. ..ゲスメガネ呼んでこよう...ﾁｬｷｯ← (2021年5月9日 2時) (
レス) id: 8a7ce8997d (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - 絵に一目惚れしました……！！面白い！すごい！！！ (2019年11月25日 21時) (レス) id: 4b6840f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ガコ - この小説、すごく面白いですね！ あと、33の時、すごくカゲロウテイズっていう歌に似ていますね！ (2019年11月25日 0時) (レス) id: 8244513a71 (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - コメントありがとうございます！素晴らしい作品だなんて勿体無いお言葉です…！続編もよろしくお願いいたします！！ (2019年10月5日 8時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
緩莓 - 本当に最高です！！！こんなに素晴らしい作品に出会えて光栄です(´；ω；｀)更新お疲れ様です！続編も読みます！これからも頑張ってくださいね！ (2019年10月5日 7時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
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